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殺人鬼+殺人マシン/『クリミナル 2人の記憶を持つ男』

『クリミナル 2人の記憶を持つ男』を観た。監督は『THE ICEMAN/氷の処刑人』のアリエル・ヴロメン。脚本は『ザ・ロック』のデヴィッド・ワイズバーグ&ダグラス・S・クック。僕はとても勘がいいのでしょうか。この時点でなんだかゴキゲンな気がしていたの…

歌と踊りと覚めない夢と

『ラ・ラ・ランド』を観た。IMAXで。思いのほか心踊らない。スクリーンじゃみんな踊ってるのに。勃起しないおチンチンに、泣きながら「おい!」と怒鳴りつけた夜のことが蘇る。ミュージカル映画との相性が悪いのかもしれない、という疑念に沈痛しつつ帰宅。 …

ベストノーマライゼーションムービー/『ザ・コンサルタント』

あらすじ 天才的頭脳を持つ会計士のクリスチャン・ウルフは、依頼を受けた大企業の会計監査で重大な不正を発見するが、直後、仕事を打ち切られ、命を狙われる。だが、クリスチャン・ウルフは最強の殺人マシンでもあった(ので安心)。 自閉症スペクトラム障…

のんと能年玲奈/『この世界の片隅に』&『海月姫』

能年玲奈が「のん」への改名を発表してから4ヶ月。 その報せを初めて聞いたとき、ぼくははっきりとした違和感を覚えていた。「いや、のんって!」ということではない。そもそも「能年玲奈」という名が彼女の本名のはずなのに、なんでその使用を禁じられてい…

Twitter最高!/『何者』

『何者』予告編 『何者』を観た。朝井リョウの書いた原作 は発売直後に購入して一気読み。当時大学四年生だったぼくは無内定のまま就職活動を放り投げ、せめて卒業だけはしようと卒論を書いていた時期だったので、読了後は原作を宙に放り投げたあとでワンワ…

「出逢う」というSF/『君の名は。』

『君の名は。』を観た。新海誠監督の作品は『秒速5センチメートル』しか観たことがなかったので、綺麗な絵を描くいじけた童貞といった印象しか持っていなかったのだけど、その最新作である『君の名は。』を観た弟が興奮のあまりネタバレさせてほしいと懇願…

悪でもって悪を討つ!/『スーサイド・スクワッド』

あらすじ そこはスーパーマンの存在する世界。政府は彼のような能力を持つ「邪悪」な存在の出現を懸念し、「タスクフォースX」計画を発動した。それは凶悪犯罪者専門刑務所に収監されている悪党どもだけで結成された特攻部隊(スーサイド・スクワッド)の創…

時代遅れのジジイを止めろ!/『X-MEN:アポカリプス』

神の目覚め かつて人類史上初であり最強のミュータントが世界を支配した時代があった。最も神に近い存在として君臨する男の名はエン・サバー・ヌールa.k.a.アポカリプス(オスカー・アイザック)。しかし!新しい体に魂を移送する儀式の最中、色々あって長い…

いつか夢見たあの仕事/『ゴーストバスターズ』

~あらすじ~ 大学で教鞭をとるエリン・ギルバート(クリステン・ウィグ)はかつて友人と超常現象を研究した本を出版するも、時間の経過と社会の軋轢の中で黒歴史化していき、大学での終身雇用の話にもかげりが出てしまう。そこで共同著者である友人のアビー…

橋本環奈が悪いヤクザと戦う映画『セーラー服と機関銃-卒業-』

sakamoto-the-barbarian.hatenablog.com 〇どっひゃ~!なんて企画を…… とはいえ橋本環奈がサブマシンガンを撃ちまくるってだけで個人的にはもう充分。最高ったら最高。ほかに何も言えないし映画も楽しみ。つっても基本的に橋本環奈に都合のいい世界のおは…

期待値との激しい攻防/『エージェント・ウルトラ』

“ダメなぼくが殺人マシン?” 田舎町でコンビニバイトをしているマイクは、暇を見つけては猿のヒーロー「アポロ」が活躍する漫画を描いて過ごすボンクラ野郎。現在は「最高の彼女」ことフィービーとマリファナを吸いながら幸せな日々を送っている。人生で一番…

殺し放題12時間!/『パージ』&『パージ:アナーキー』

世の中には「変な法律もの」というジャンルがあります。スティーブン・キング『死のロングウォーク』とか、その影響を色濃く受けている『バトル・ロワイアル』、『ハンガー・ゲーム』、山田悠介の小説などなど、枚挙に暇がありません。国の偉い人たちがめち…

小松菜奈という呪い。/『バクマン。』

(Illustration by sakamoto) 『バクマン。』を観た。大根仁監督の劇場用映画三作目となるそうです。記念すべき一作目である『モテキ』では女のためにあっち行ったりこっち行っする主人公が業界ノリな世界の中でヘラヘラしている感じにゲー!っとなったものの…

正気でなんかいたくない!/『ハッピーボイス・キラー』

『ハッピーボイス・キラー』を観た。『デッドプール』の公開も控えるライアン・レイノルズがちょっぴり変わった好青年、のような人を演じているっぽいぞ、くらいの予備知識だけで観たのだけどこれが本当に良かった。どれくらい良かったのかといえば、ぼくが…

はい。私は向上心が高く、仕事の覚えも早い人間です。/『ナイトクローラー』

『ナイトクローラー』を観た。主演はあのジェイク・ギレンホール。昨年公開されたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の傑作『プリズナーズ』では事件の謎を負う「刑事」を演じるにあたり、チック症やフリーメイソンの指環、タトゥーなどといった設定を独自で付け足し…

ここは最悪迎えに来て/最低田舎映画の世界

ぼくは沖縄にあるサトウキビと芋ばかりの村で生まれ育った生粋の田舎者なので、小さい頃からジャスコに行くだけで高揚したし、オタクは気持ち悪いと思っていたし、世界がけっこう広いということを理屈以上に認識したことがあまりなかった。考えるだけ途方も…

ブローグではなくオックスフォード/『キングスマン』

映画『キングスマン』予告編 - YouTube 「マナーが人を作る Manners Maketh Man」 ハリー・ハート 今年は「絶対いいはずだ」と観る前から確信してしまうような映画が目白押しな気がするが、その中でも『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 に次いで個人的…

ちなみにそれはバンジージャンプではない

修学旅行の夢を見た。三津田信三の『作者不詳 ミステリ作家の読む本』という分厚いお化け小説を読んでいるうちに寝落ちしてしまい、真夜中に目覚め、自分が北枕で寝ていたことにゾッとしたあと二度寝した。夢の中でぼくはちゃんと高校生だったが、登場した…

女になりてえ/『ハイヒールの男』

その男は伝説だった。 ヤクザのボスが部下を前にして語る。 「もしおれが大統領だったら、やつを側近にするか、銃殺刑にするかだ」 男の職業は刑事だが、悪党さえも陶酔した表情で彼を語る。鋼のような肉体にいくつもの傷痕を有し、どんな相手だろうとその凶…

ここじゃないどこかに賭け続ける/『サウダーヂ』

山梨県甲府市を舞台に土方と右翼かぶれのラッパーと移民が登場する『サウダーヂ』という映画があるらしいことは2011年の時点で知っていた。ただしその当時にはぼくの住んでいた地域での上映はなかったし、監督の意向により劇場での上映のみでソフト化もされ…

さっきキャバ嬢の隣で『ピッチ・パーフェクト』を観た

最近のぼくはすこぶる好調。酒も飲まなければ煙草の副流煙すら容赦せず、動物性たんぱく質をとりすぎないよう納豆ばかりを食べる日々。それもこれも我が身を「最高のモルモット」にするためなのですがその件についてはまたいつか書くとして、そんな快調なぼ…

おまえのことを忘れさせてたまるか/『ワイルド・スピード SKY MISSION』

もうすでに感想は書いたのですが、ぼくがイオンシネマ無料券という魔法のチケットを持っていたこともあって贅沢にも二度目の鑑賞をしてきました。 「これが魔法のチケットじゃ」 改めて鑑賞してこの映画、最高!そう思ったぼくは『ワイルド・スピード SKY M…

お父さんはもう後に引けん/『ラン・オールナイト』

ここ最近のリーアム・ニーソンは本当に人をよく殺す。『シンドラーのリスト』で救った人数以上に殺しているんじゃないだろうかと巷では専ら噂。そして今回もたくさん殺すよ!『ラン・オールナイト』!試写で鑑賞してきました。無料!ありがとうワーナー・エ…

4月公開劇場鑑賞映画『皆殺しのバラッド』『海にかかる霧』『コワすぎ!【最終章】』『ワイルド・スピード SKY MISSION』『インヒアレント・ヴァイス』『セッション』の感想

五月になりました。ゴールデン・ウィーク、いかがお過ごしですか。ぼくはなんだかんだ、4月公開映画を結構鑑賞してきました。これまでのように一本一本感想を書きたいところなのですが、虚しいことにここのところ意気が上がらない。さらにパソコンも不調続…

おれはサイコパスだ、舐めんじゃねえ!

ジョン・ロンソンというジャーナリストの書いた『サイコパスを探せ!』(原題:『THE PSYCHOPATH TEST』)という本を先月読んだ。 手はこんでいるけど意味がまったくわからない謎の書がアメリカ各地の研究者に送りつけられるという珍事件を調査していたジョ…

今度は大学!予算もたくさん!/『22ジャンプストリート』

『21ジャンプストリート』の続編がついに日本上陸。 ソフトスルーなのは前作同様で納得の行かない気持ちもあるわけだけど、とにもかくにもまたあいつらに会えるんだね。というのもぼくは前作『21ジャンプストリート』が大好きなのだ。ここで前作の素晴らしか…

韓国映画界の『悪魔』軍団

韓国映画の邦題には“悪魔”という言葉が多く登場する。 悪魔ってそんなにいるものなのかと思うくらいだが、よくよく考えてみればこの世の中、どこもかしこも悪魔ばかりな気もしてくるので、悪魔のような人間や所業が描かれる映画が多く制作されている韓国映…

R-18ご近所戦争コメディ『ネイバーズ』とクソアホ大学生

偶然にも場所と時間的な都合が良かったため、ユナイテッドシネマ豊洲で『ネイバーズ』を観てきた。アメリカじゃすごくヒットしたそうだけど、例によって冷遇されてばかりのコメディ映画なので、日本じゃソフトスルーらしい(3月上旬発売予定)。あの傑作『2…

2014年劇場公開映画ベストワーストいろんな賞

メリークリスマスイヴ!2014年もついに残すところあと一週間となりました。この一年、皆様も悲喜交々あったかと思います。ああ生きるってつらい。でも映画がある。あってもつらいけどないよりマシだ。ということで誠に僭越ではありますが今年公開された映画…

エイミーの頭の中/『ゴーン・ガール』

ひ、ひえ~と何度もひっくり返りました。怖いのに笑っちゃう。笑っちゃうけどおぞましい。デヴィッド・フィンチャーめ。恐ろしいことをしやがる。ふと連想した映画としてドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『複製された男』があります。たぶん精神性は近いものがあ…

『神さまの言うとおり』の女子たち

『神さまの言うとおり』を観た。学園祭などにおける「気になる子がたくさんいるクラスの出し物」を観ている感じが楽しかった。そもそも「死のゲーム」系の物語はだいたい主役からモブにかけて「うわあああああああああ!」とか言ってて恥ずかしいので食指が…

そして誰もいなく……ぶっ殺してやる!/『サボタージュ』

シュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガーが主演した映画『ラストスタンド』が昨年のベストだった身として、彼の主演復帰二作目があのデヴィッド・エアー監督の作品だと知ったとき、これはとんでもないことになるぞ!と思ったりした。 デヴィッド…

『エクスペンダブルズ4』の監督は誰がいいのかずっと考えている

『エクスペンダブルズ3』が公開され、週末2日間での国内興行成績ランキングで1位を獲得するという快挙を達成しました。そんなめでたいこともありまして、早くも『4』への期待が高まり夜も眠れないという方もいらっしゃるのではないかと思います。記念す…

みんなでみようね/『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』

祝!『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』公開。 バーニー隊長率いるハリウッドの消耗品軍団が三度目の登場! 今度の舞台は世界だ! 相も変わらずイカれたメンバーが勢ぞろい。今回はシリーズ中メンバー最多状態。でもこれだけの面子を集めておいて映…

エンタメ全部乗せ映画『シークレット・ミッション』

映画『シークレット・ミッション』予告編 - YouTube 『シークレット・ミッション』を観た。事前情報はほぼなし。結果としては、北の超エリート工作員が韓国の貧困街で「近所のバカ」になりきりながら党からの指令を待ち続けている……という潜入物を大枠としな…

趣味:人間観察、ボランティア。/『イコライザー』

男には二つの顔がある。名はロバート・マッコール。ホームセンター従業員。強迫神経症的生真面目さの一方、他の職員への面倒見もよく、ユーモアも欠かさない。眠れない夜には24時間営業のダイナーへと赴き、そこで読書に耽っている。店の常連客であるテリー…

ある殺人マシンの贖罪/『泣く男』

「泣く男」予告編 - YouTube アメリカのナイトクラブにてロシアン極道と韓国ビジネスマンの裏取引現場を襲撃した際に誤って少女まで射殺してしまった殺し屋ゴンは、所属するチャイニーズ極道にその少女の母も殺すように命じられるが、いやいやちょっと待て…

溶鉱炉の外へ。/『ファーナス/訣別の朝』

ドライブインシアターにて映画を鑑賞する男女。男は食べ物が当たったと嘔吐し、女はそんな男の言葉に笑う。「おかしいか?」男は女の食べていたホットドッグを無理やり奪い、挟まっていたソーセージを「咥えろ」とつきつける。抵抗する女の喉奥に無理やりソ…

オタクvsビッチと人生。/『ぼんとリンちゃん』

腐女子が抑揚のないかなりの早口で小ネタがふんだんに散りばめられたトリガーハッピー的トークを繰り広げることは周知の事実だと思うけど、ぼくは大学時代、同じ大学にいる女タランティーノのような連中を病気かってくらいに敵視していた時期があって、それ…

お前ら、己を解放しろや!/『殺人ワークショップ』

2014年、白石監督の活躍が凄まじい。『コワすぎ』シリーズの劇場版を公開させたと思いきやここにきて『ある優しき殺人者の記録』を韓国資本で制作・公開させた。それだけにとどまらず、かつて一部で公開されて話題となった問題作までもが、満を持して劇場公…

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に感謝の意を込めて

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を観た。いまも頭がウガチャカしている。なぜぼくは映画を観るのかという問いの答えがそこには詰まっていた。映画冒頭でもうぼくは いまぼくは最高の映画を観ている! という強烈な感情にゆさぶられて感涙していた。 …

今度の奇跡は美しい/『ある優しき殺人者の記録』

いま日本でPOV映画を撮らせると右に出るものがいないといっても過言ではない白石晃士監督の最新作『ある優しき殺人者の記録』を観た。白石監督初の海外が舞台で、その場所は韓国。なにかが起こるという予感に胸を躍らせながらレイトショー限定の新宿バル…

「ヤー、イーセッキ!」精神炸裂/『テロ,ライブ』

映画『テロ,ライブ』予告編 - YouTube 韓国映画はいろんな人が劇中で感情をむきだしにしているので観ているこっちも興奮してくる。あと韓国人はよく舌打ちもするので(大学の韓国語の先生もよくすると言っていました)、感情の起伏が目に見えてわかることか…

『フライト・ゲーム』に観るリーアム・ニーソンの職人芸

リーアム・ニーソンはいつから捨て犬のような表情で人を大勢殺すようになったのだろう。最新作『フライト・ゲーム』の冒頭、雨に濡れた窓ガラス、車内で不安げな表情を浮かべる品の良い犬が映ったかと思ったらリーアム・ニーソンだった。のっけから本当にこ…

『TOKYO TRIBE』ネバエバダイ……!

なんじゃこりゃ! なんでもありが一番つまらないとはよくある話で、制約なき状況下でいくら凄惨なことや滑稽なことが起ころうとも、心の踊りようがないじゃん……という感じだけで駄作だなんだ言うつもりはないけど、今作に関してはメリハリがなさすぎて、過剰…

ウルトラスーパーデラックスビッチvs韓国マフィア『LUCY/ルーシー』

「人は脳の10%しか使っていない」という中学生が喜びそんなトンデモ理論から着想を得て一本の映画を作ってみたら……しかもそれをあのリュック・ベッソンが……ということでできたのが映画『LUCY/ルーシー』。台湾在住のアメリカ人、ルーシーはクラブで出会った…

嵐だワッショイ!/『イントゥ・ザ・ストーム』

『イントゥ・ザ・ストーム』予告編 - YouTube 『イントゥ・ザ・ストーム』を観た! アメリカ中西部の街シルバートンを超巨大竜巻が直撃!バラエティに富んだ視点からその大災害を《体感》する、という超シンプル映画。正直言って期待値は全然高くなかったし…

『トランスフォーマー/ロストエイジ』にIMAX童貞を奪われた僕は

No Church In The Wild - YouTube 本当にろくなもんじゃないです。橋田壽賀子を肯定するわけじゃないけど渡る世間に鬼はなしだなんて言ってられません。鬼は目立たないところで目立たせない人間を相手に横暴を繰り広げているだけに過ぎません。最低だ。うん…

GODZILLA、ゴジラ、ゴ、ジ、ラ

おおきい! カ、ッ、コ、イ、イ! 大咆哮 粉塵の中、光る背びれ 突如現れたDQNカップルをボコボコにしばく暴力夜回り先生みたいな頼もしさ 前半妙に長くて不安だったけどさ クリアファイルと下敷き買うよ 買っちゃうんだから

『ラストミッション』と劇場のオッサン

映画『ラストミッション』予告編 - YouTube 『渇き。』を鑑賞したその日、娘のために父親が奮闘するつながりでケヴィン・コスナー主演の『ラストミッション』も観た。『トランスポーター』や『96時間』などでお馴染みヨーロッパコープの作品。要はリュック・…