読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

野蛮にいこうぜ!/『野蛮なやつら/SAVAGES』

映画

 

 

 

野蛮なやつら/SAVAGES』をみた。

 


映画『野蛮なやつら/SAVAGES』予告編 - YouTube

 

 

~あらすじ~

カリフォルニアのラグナ・ビーチを拠点に大麻栽培ベンチャーで儲けてヘラヘラ暮らしていた野郎ふたりは“O”とかいう寄生虫とハッパ吸いながらヘラヘラ“ファック”したり“ラブ”したりその両方をしたりの日々を過ごしていた。

 

野郎① チョン

f:id:sakabar:20140330021122j:plain

 

元傭兵ですぐキレる“ファック”担当のタフガイ。演じるテイラー・キッチュは『ローン・サバイバー』で最高の僧帽筋とシックスパックを見せつけ『バトルシップ』では女のためにチキンブリトーを万引きしていた。麻薬産業に転身したテレンス・リーって感じの男。

 

野郎② ベン

f:id:sakabar:20140330021634j:plain

 大麻栽培で稼いだ金を慈善活動にまわす“ラブ”担当のロハス系優男。演じるはジョン・レノンキック・アスなアーロン・テイラー・ジョンソン。実生活ではハリウッド切っての熟女好き。

 

寄生虫女 “O”

f:id:sakabar:20140330030257j:plain

 

金持ちでハンサムなふたりに同時に愛されて最高~系女。こいつ自身は無職。演じるブレイク・ライブリーは“二大ライアン”のひとりことライアン・レイノルズの奥さん。

 

 

そんなある日彼らのもとに「男7人がチェーンソウで首を切断される処刑映像」が送られてくる。『悪の法則』でもその凶悪ぶりを見せつけてくれたメキシコの麻薬カルテルが、勢いを増すふたりに協力を持ちかけてきたのだ。最初で失敗例を提示し“判断は誤るな”と牽制しておく交渉術はとても勉強になる。

 

気性の荒いチョンは「ウゼー!こいつら殺そうぜ!」と素晴らしい勢いを見せるものの意識の高い大学生じみたなベンは「まず話し合ってみよう」と慎重。しかしいざホテルの一室で麻薬カルテルの連中と話してみると、どうも気が乗らないしそもそもおれ足洗いたいし……ということでベンも「やっぱやめときます……」と先方に伝えるのだが、そうは問屋が卸さない。首なし女をファックしてそのDVDを送りつけてくるような連中は、さらなる交渉手段としてふたりのなんだかよくわからないけど近くにいる女“O”を拉致してみせる。

 

「おれたちの女を取られた!」

 

怒れるふたりの男たちは女奪還のため麻薬カルテルにあれやこれやと戦争を仕掛けるのだった……!

 

 

 

 

ケレン味に溢れる今作、オリバー・ストーン監督による『ナチュラル・ボーン・キラーズ』ライクな演出でテンポよく観進めることができる。なにより注目すべきは麻薬カルテル側のこの男……

 

 

f:id:sakabar:20140330034609j:plain

「HOLA!」

 

ベネチオ・デル・トロ御大!

 

造園業者を装って裏切り者弁護士をちゃっちゃと射殺してしまう登場シーンからその貫禄と異様に暗い目がたまらない。奥さんと夫婦喧嘩をした際に顔にビールをかけられすかさず膝蹴りをお返しする場面なんてお酒を飲みながらしみじみと鑑賞したい趣がある。

 

前半の勢いが後半まで続くかといえばそうでもないけど、頭を撃たれると脳みそが飛びちってぼたぼた落ちてくる描写や拷問された男の片眼がデローンとぶら下がる様を見せつけたりと暴力描写にこだわりが見えてぼくはもう満足。思っていたより戦闘シーンが少ないとか、安寧にどっぷり浸かっているパッパラパーのくせに実は子供の頃から父の不在や母の無関心から孤独を深めてきたとかいう事情を持ち出して自己正当化を図るヒロインの鬱陶しさとか、ベンとチョンは互いに深く愛し合っていてその共有物としての存在なのにそこには無自覚で「ふたりに愛されちゃって最高~」と調子にのるヒロインの不憫さとか、ヒロインのウザさとか、そういうところを差し引いても楽しめた気もしなくもないような感じです。

 

前半あたりでヒロインが流れ弾にでも当たって脳みそボタボタの眼球デローンになればもっとよかったけど、それはさすがに贅沢を言いすぎな感じもしますね。

 

麻薬カルテルの集金所襲撃シーンは最高だったので後半ずっとああいう展開だったら百億点だった。