MidnightInvincibleChildren

もうADHDでもなんでもいい

 

たまらなく憂鬱だ。ここ12時間くらいまったく笑っていない。とくになにがあったというわけではなく余裕がない。余裕がないけどじっとしている。「あわわ」と言いながら手足をばたつかせているだけが焦燥ではないのである。

 

憂鬱だからといって大きな悩み事があるわけじゃない。あ、でもあるにはあるけどそれはそれでどうにかする、という強い意志で一旦覆い隠しているから全然問題ない。ただ時たま、本当にいったいなにが理由でこんなに憂鬱なんだろう?というほど摩訶不思議な黒滔々たる闇に襲われることがある。ここで一曲聴いてもらおう。

 

 


Elvis Presley-A Little Less Conversation - YouTube

 

言わずと知れたエルヴィス・プレスリーのゴキゲンなナンバーだ。気のおけない仲間と夜のベガスを練り歩きながら脳内再生したい曲の一つだけど、憂鬱な時に聴いてはキングに申し訳ないだけである。

 

ちなみに僕は大学一年のGWに遊びに行った大阪の難波でこの曲を聴いていた。初めての本格的なひとり旅への興奮とこの曲のリズムが見事に意気投合したのだった。この曲を聴くと僕は決まって難波パークスシネマのエスカレーターを思い出す。個室ビデオ店前の、あの夜気を(つぼみのDVDで二度抜きした)。だからこの曲は大好き。これからもいっぱい聴く。

 

音楽や空気の匂いには記憶が伴う。

 

いま何の気なしによく聞いている曲、触れている香りがいつしかサウダーヂを喚起する引鉄となるのであれば、と考えてみると、もっと明確な意思を持っていまを過ごそうという気にならなくもない。

 

 


Hooked On a Feeling Blue Swede - YouTube

 

昨晩は寝る前にこの曲を聴いた。

 

夕方から高円寺にある串物屋で飲もうと友人二人と行ったはいいけど混雑&先に予約した客が二組もいるということでしばらく近辺を散歩することにした。高円寺は青春の街と友人はよく口にしていたが狭い路地裏を進んでいるうちにとある共同アパートから蚊取り線香の香りが漂ってきたときにかすかながら僕も青春の気配を感じ取ってしまった。

 

絶対ビッグになるぞ。

 

いつの日かこの感情を香取線香の匂いや曲と併せて思い出したとき、「あのころは若かったよ」と静かに笑うとき、僕の通帳残高が10000000円くらいありますように。