オール・ユー・ニート・イズ・キル

 

七月。僕が一年契約のアルバイトを辞めて三ヶ月が経った。今年の三月いっぱいまでは働いていたという事実がこれっぽっちの現実味も伴わない記憶として岩塩の中に封印されかけている。2014年は三ヶ月働いて三ヶ月無職をしていたことになるが、七月を迎えたいま、一日ずつ無職歴が勝っていくのだ。もううんざりだ、という心がそうさせるのか最近本当に異様な睡魔に襲われるようになった。小さなプライドでなんとか我慢するも、そろそろへし折れそうだ。へし折れることに関しちゃ経験値が他を圧倒している。今日はこの一年で最も気の短い日でもあって、パソコンで文字を打ちながら変換ミスをするたびに叫び声をあげていた。食器を洗いながら下腹部に水がはねるだけで男女をはやしたてるかのような声で叫んだ。暑いので窓は開け放していたし、きっとお隣さんの夕食の席で話題に上ったかもしれない。

 

DVDで『ありふれた事件』という映画を観た。フェイクドキュメンタリー映画で、ある殺人鬼の日常をカメラが追う映画だ。老婆から子供までがたくさん死ぬ映画で本当にひどい男の話だった。思い返せば面白かったような気もする。でもここ最近著しく感性が乏しくなっていて、焦りに任せて次から次へと映画を観るもなにも残らなくなることが増えてきた。これは悲しい。なのでしばらくは読書に勤しんで受ける刺激にメリハリをつけようと目論んでいる。たぶん明日には忘れる。

 

いま上の文章を書いていて「感性」を「完成」と変換ミスしていたことに気づいてまたしても叫んでしまった。午後11:50。また今日が終わっちまう。今回はタイトルに力を入れてみましたがおわかりでしょうか?