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おまえのことを忘れさせてたまるか/『ワイルド・スピード SKY MISSION』

映画

 

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もうすでに感想は書いたのですが、ぼくがイオンシネマ無料券という魔法のチケットを持っていたこともあって贅沢にも二度目の鑑賞をしてきました。

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「これが魔法のチケットじゃ」

改めて鑑賞してこの映画、最高!そう思ったぼくは『ワイルド・スピード SKY MISSION』のいいところを記録しておかなければと思いました。自分の記憶力を憎んでいるぼくは、いまのこの興奮を必ず風化させる未来の自分への脅迫状としてもここに記しておかなければならないのです。とにもかくにも今作はいいところだらけの映画なので、興味があればぜひ観てほしいと思います。この前書いた感想も一応貼っておきますのでどうぞよろしくお願いいたします。

sakamoto-the-barbarian.hatenablog.com

 

そもそも『ワイルド・スピード』シリーズはどうしてこんなことになってしまったのか。元々は地元でたむろして車いじってばっかりのローカルヤンキー界でポール・ウォーカーが潜入捜査する話だったのに……いまならEXILE主演でドラマ化されて「やっぱりヤンキーは人間性が良い」みたいなことになりそうな話だったはずなのに……。ヤンキーいいやつテイストはこのシリーズにもしっかりありますけど、気が付けば『GTA』感覚で車を運転し、どれだけ派手にモノを壊せるか勝負みたいな映画になっていて、車への思いやりとは対照的にスクラップ台数が増え、筋肉が増え、ハゲも増え、火薬と被害総額も膨れ上がるゴキゲンなシリーズになっていました。そして今作『SKY MISSION』は、『GTA』でチートを乱用したときのような、狂気にも似た高揚感に満ちるモンスター映画となっていたのでした。

GTAⅤ】

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【SKY MISSION】

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 【GTAⅤ】

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 【SKY MISSION】

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GTAⅤ】

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【SKY MISSION】 

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 もう区別がつかん。

 

今作でとにかく最高なのが、最強の敵としてファミリー(マフィアのことではありません)の前に現れたジェイソン・ステイサム。彼が登場する冒頭シーンは本当に素晴らしく最高なので、ここだけでも100回は観たいくらい興奮しました。ステイサムが登場するといちいち流れ出す重低音も超ゴキゲン。この映画は全編トゥーマッチに彩られているので、冒頭でそのことを観客にハッキリと示しておかなくてはなりません。それらも含めて100億点の冒頭と言えましょう。

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よぉ、オレはデッカード・ショウ。プロの殺し屋だ。弟を昏睡状態にまで追い込んだアメリカの走り屋どもを抹殺すべく追跡を開始したぜ。手始めに捜査官のホブスをぶっ飛ばし、トーキョーでドリフトしていたアジア人を始末した。残るメンバーのもとにも爆弾を送ったり、葬式を覗いたりしていたら、連中にも火が付いちまったようだ。オレを探すべく「神の目」と呼ばれるハッキング装置を欲しがりやがった。探さなくともオレの方から現れてやるって言ってんだろ!言ってもわからねえチンピラどもには行動で示すしかねえ。連中が「神の目」奪還に躍起になっているその現場に車で乗り付けてやったぜ。なんだかんだで結局逃げられちまったから、続いてアブダビまで追いかけてやったというのに、なんとアイツら、車で飛んで行きやがった。フザケンナ!最後は連中のホームであるLAのストリートに誘われたわけだが、地元を戦場にするとはどういう神経をしているんだ。全く理解はできないが、とにかく全員ぶっ殺す。ただそれだけさ。最強のハゲはオレ一人で充分だ!

 

 

 

敵味方関係なくトゥーマッチな今作は、とにかく画をキメまくり。場面が変わり車でどこかに乗り付けるたびにヤンキーソングがガンガン流れ、ジェイソン・ステイサムが登場するたび重低音がガンガン流れ、衣装替えすれば横並びになった登場人物たちがスローで登場しその前をスタイルのいいプリケツ女たちが横切る。クネクネ踊る女の躰を舐めるようなスローで映し、劇場内の小学生たちが総勃起。名だたるアクションスターを次々と呼び寄せては過剰なテンションでぶつけ合わせ、「車に乗ってりゃ基本死なない」というGTAルールのもと繰り広げられる狂ったスタントの応酬。この映画のリアリティラインだと『テルマ&ルイーズ』のラストはまた違った意味を持ってしまうなあと思いながら感動しました。

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※『テルマ&ルイーズ』より。

 

なにより今作を語る上で外せないのが主演のひとりである俳優ポール・ウォーカーの件。今作には、撮影中に交通事故で亡くなった彼に対する今シリーズからのお別れがしっかりと描かれているのですが、そこはもはやこの映画でしか表現できない愛が溢れており、劇場で号泣。あのヴィン・ディーゼルが信じられないくらい穏やかな、でもどこか寂しげな表情で微笑むあたりから顔面大洪水。CG貼り付け顔のポール・ウォーカーを観ていると、彼がもう本当にこの世にはいないのだという事実に改めて直面させられ、熱い感情が胸に迫ります。「家族家族うるさいのが玉に瑕」とか思っていたぼくですが、こればかりは完敗。撮影中に亡くなった俳優(と演じていたキャラクター)へのはなむけとして、最高の演出だと思います。ジェームズ・ワンは最高、偉い、イイヤツ……。

 

それにしても次回作の制作も決定しているそうなのですが、どうなるのでしょうか。キャスト、ストーリーと今作以上のレベルが求められているわけで……とはいえ同じことを前作でも思ったので大丈夫なのかもしれません。とりあえず今作の衝撃はこうやって記録しておきましたので、次回作を観た未来のぼくは何を思うのか、今から楽しみです。とにもかくにも、ポール・ウォーカーさんお疲れ様でした。安らかにお眠りください。

 

 

 

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