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さっきキャバ嬢の隣で『ピッチ・パーフェクト』を観た

映画

 

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最近のぼくはすこぶる好調。酒も飲まなければ煙草の副流煙すら容赦せず、動物性たんぱく質をとりすぎないよう納豆ばかりを食べる日々。それもこれも我が身を「最高のモルモット」にするためなのですがその件についてはまたいつか書くとして、そんな快調なぼくがすっかり夏のそれとなってしまった新宿の夜を歩きながら向かっていたのは映画館a.k.a.毎週水曜日は1000円で映画が観られるという最高のシアター、新宿シネマカリテ。そこで公開されている映画『ピッチ・パーフェクト』を鑑賞するためだった。アメリカでは現在『2』が公開中らしいけど、なんと『マッドマックス/怒りのデス・ロード』を抜く大ヒットとなっている模様。あの『マッドマックス』を抜くほどの大ヒット作の1作目なんだからとミーハー精神で席を予約したわけですが、もともと2012年公開の本作を本国で続編が大ヒットしているこのタイミングで慌てて公開する配給側への不満はもはや言うまい。『21ジャンプストリート』シリーズを劇場でかけないようなコメディ音痴の企業ばかりなので言うだけ届くかもわからない。ボケナスが。ぴったらずで爆笑していろ。

 

劇場に入ったぼくはまず驚愕。満席やないか~!隣がなんとオフらしきキャバ嬢でドキドキ。先週『新宿スワン』を読み始めたばかりだったのだ。そんなこんなで『ピッチ・パーフェクト』。めちゃくちゃ最高でした。

 

ぼくは楽器はもちろんのこと歌うことすらろくにできない人間であるため、その道にちょっとでも自分の居場所を見ることのできる人がうらやましいのですが、そんなぼくの羨望に見事応えてくれるかのような高揚がこの映画には満ちていました。ああいいなあ。歌うって楽しそうというかもう絶対最高だし、それはこうやって聴いているこちらにも伝わっていて、ということは「歌う」という行為、人間に与えられた能力の中でも最強なんじゃないか?なんて思っちゃうほどすべてのシーンが楽しい。アカペラ合唱クラブの話なので楽器は登場せず、いまそこにいる人間だけで空間を支配するという凄技を、支配される側としてこれでもかと味わいました。ぼくでも聴いたことのあるような曲も数々飛び出し、各々のアレンジを加えながらクールでホットなハーモニーを奏でる登場人物たち。ああちくしょう~、楽しそうだなあ。聴いているだけのぼくでさえこんなにも楽しいんだからな~。特に、お題として提示されたテーマに沿って次々と相手の歌を乗っ取り合っていくアカペラバトルシーンなんかずっと観ていたいくらい興奮しました。絶対音感と膨大な曲の知識がければ土俵に立つことすら許されない戯れ。達人の武術を見せられているみたいな気分にすらなりました。

 

それにしてもアナ・ケンドリックがこんなに歌うまいとは驚きでした。ふとした瞬間にベン・スティラーに見えるし、そのくせ谷間のサービスは欠かさないえっちなチンチクリン女優だと思っていたのに。あと『ペイン&ゲイン』に出ていたかわいいおデブちゃんも歌がうまい。出てくるみんな本当にうまい。この世で歌が下手なのが自分だけなんじゃないかと思えるくらいみんなうまい。あと歌わないけどチラッと出てくるクリストファー・ミンツ=プラッセもうまい。歌わないけどおいしい。思えばここのところ、クリストファー・ミンツ=プラッセが出ているコメディ映画には外れがないような気がする。『ネイバーズ』も最高だった。

 

ということでモルモット野郎のぼくに思春期のような甘いざわめきを与えてくれた『ピッチ・パーフェクト』には感謝の意を表明したいです。本当にありがとう。こういうポジティブな感情を盛り上げてくれる映画をもっとたくさん山ほど観たい。それこそアメリカが銃社会であることを忘れるほど浮つきました。

 


Foreigner Feels Like The First Time - YouTube