みなさんお元気ですか。
ぼくは最近いろいろあった末にネットを開通させました。なので心が浮ついてしまい、あのHuluに登録してみたのです。なぜかというと、前々から気になっていたドラマ『ハンニバル』が配信されているから。NetflixやAmazonプライムビデオなど、定額制動画配信サービスは数あれど、ドラマ版『ハンニバル』を配信しているのはいまのところHuluだけっぽいですよね。ということで土日を使ってseason1の一気観を試みたので、その感想を疲れるよりも先に書ききろうと思います。急がなきゃ。時はすべてを破壊する。
あらすじ
FBIアカデミーの講師ウィル・グレアム(ヒュー・ダンシー)は、自閉症スペクトラムの一種として異常なまでの共感能力を有していた。そんな彼の能力を買ったFBI行動分析課のボス、ジャック・クロフォード(ローレンス・フィッシュバーン)は、アメリカ各地で起こる事件の捜査協力者としてウィルの起用を提案する。しかしFBIコンサルタントで元心理学者のアラーナ・ブルーム(カロリン・ダヴァーナス)は精神的な負荷を懸念してウィルの起用に反対。そこでジャックは起用の条件として、高名な精神科医ハンニバル・レクター博士(マッツ・ミケルセン)にウィルの精神鑑定を依頼。かくして全米各地で起こる猟奇事件の捜査が始まるのだった。
【以下ネタバレあり】
残酷かつ陰鬱。なによりも美術や映像に凝っていてとてもリッチ。幸先いいスタートです。
ひーキモチワルイ!グロに関してはかなり踏み込んで見せてくれるドラマなので、こちらも気が抜けません。
あちゃー!
明らかになった犯人の目的にグッときました。グロに関しては控えめでしたが、犯行や動機の面がグロテスクに造形されており、とても好みの回です。
第5話にして、何かが吹っ切れたようなインパクトの遺体が登場です。犯人の行動や被害者の正体など、どことなく韓国映画『悪魔を見た』 イズムを感じました。
盛り沢山な内容になってまいりました。この回に関してはハンニバルの所業にドン引きです。
比較的落ち着いた回でした。
レクターにライバル心を燃やす人物の登場です。レクターvs殺人鬼の格闘シーンが観られる愉快な回でした。よくわからない紐を急に振り回すシーンが好みです。
第5話と並んでインパクト大な遺体が素晴らしい。「発想とその実現」に毎回唸らされるシリーズです。
そんな病気が!?というびっくり医学回。そしてレクター博士の所業冴え渡る回でもありました。あの透明スーツがかっこいい。
この犯人にはもっと厳しくするべきだ、というモヤモヤは多少残るものの、グロシーンのオンパレードでビュッフェのような満腹感。今回のエピソードタイトルがビュッフェだったらうまいことかけてたんですけどね。「ロティ」は蒸し焼きにした肉料理のことらしいです。
主人公の情緒がめちゃくちゃになってきます。不穏な空気が濃厚です。レクターがとんでもなくよからぬことを企んでいるようで気が気じゃありません。
ウィル!しっかりしろ!負けないで!!!と思っていると予想外(レクター的には狙い通り)の展開に。はっきり言ってとても悔しいですが、ラストのウィルの目力に期待が高まりますね。心は折れていないようです。反撃開始はまた次回!
総評
面白すぎて一気観してしまいました。全米各地で起こる猟奇殺人と同時進行する本筋、それらすべてをコントロールし、支配するレクター博士。ひどすぎる。サイコパス界のスーパースターを演じるマッツ・ミケルセンのハマりっぷりも憎いです。それにしてもよくもまあこんなに異常な事件を思いつくなあと感動しました。画的なインパクトで言えば第5話の「天使の羽根」と第9話「死体トーテムポール」が最高。犯人の異常度で言えば、個人的には第4話が好み。なによりもレクター博士のバイタリティとサイコパスとしての矜持には頭が上がりません。頼むウィル。映画『レッド・ドラゴン』 ではレクターを捕まえた伝説の捜査官、という扱いだったので、いくらドラマが映画版と関係ないとはいえ、今後に期待しているぜ。
ちなみに今作、season3で打ち切られたという事前情報が伝わっているので、その点では気持ちが塞ぎかけますが、変な死体や変な動機を拝めるのであればどこまでもついていくぜという気持ちでおります。クラリス捜査官は出てくるのでしょうか。ドラマ版でも玉隠しダンスが拝めるのかも!?
season2の感想も書く予定なのでまた次回。