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股間に凄テクいいあんべえ

 

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いいあんべえ(いいやんべえ)

意味:(沖縄の方言で)いい按配。きもちいい。心地いい。調子がいい。

 

 

 

 

 

 

春の匂いがする。

 

日曜日。窓から入りこんでくる風にコーヒーの湯気が踊る。僕はスマホとパソコンの両方でTwitterを開いている。ぼろを纏えど心は錦。今朝みた夢で女を刺した。

 

知らない女だった。いきなり部屋に現れ、両親の腹部をプラスドライバーで突き刺していくので、やむを得ず台所の包丁を手に致命傷にならないところを切りつけた。何度も何度も。痛覚がないのか、女はまったく痛がらない。恐怖に全身が強ばりながら、それでも女を切り続けた。やがて救急隊員が到着。女を拘束し、両親を治療してくれる。あなたも服を脱いでくださいと言われ、血に濡れたTシャツを脱いだ。姿見に映る自分が目に入る。腹筋がバキバキに割れていた。『アジョシ』のウォン・ビンかと見紛うほどの美しき上半身。そこで目が覚めた。爽やかな朝にも関わらず、全身がブルブル震えていた。夢の中で上着を脱ぐからだ。そう思って二度寝した。今日は本当にいい天気だ。

 

昼間から飲む酒は最高である。昨日も天気が良かった。春のような浮つきをおぼえた僕は、昼間からドン・キホーテへと向かい、氷結ストロングと惣菜を買い込んで近くの公園へ。ベンチに座ってすっぽんぽんの樹を眺めながら飲食を楽しんだ。暖かな陽光に当てられ酔いが回る。人が花見を愛する理由を、ここ数年で理解できるようになってきた。

 

去年も花見をした。関東に十数名いる高校時代の友人のグループラインで呼びかけ、上野恩賜公園に当日集まったのは僕を含めて三人だった。仕方がないので明るいうちから居酒屋に入り、他愛のない話をする。それはそれで楽しかったのだけど、夜になってさらにひとり減り、僕は残った友人と二人、途方に暮れた。途方に暮れた人間が向かうのは決まって新宿だ。僕は友人と沖縄出身のママが営んでいる二丁目のバーに入り、全島エイサー祭りの映像を見ながら歓談。勢いのついた僕らはそのまま二軒目へ。僕はそこでチンチンを触られ、見送りに出てくれたママには胸を揉まれた。今となっては、あれはあれでいい花見だったと思う。

 

チンチンを触られる、で思い出したが、最近AVの『凄テク』シリーズをよく観ている。『凄テク』シリーズとは『〇〇の凄テクを我慢できたら生★中出しセックス!』のことである。AV女優が素人に声をかけ、あの手この手で射精を促すのだが、それを十分間堪えられると生中出しセックスしなくちゃならない、というクレイジーな企画だ。僕は企画物があまり好きじゃなくて、どれだけ安っぽくてもドラマ仕立てにして欲しいという「うるさ型」なのだけど、この企画に関しては面白いので大好きだ。何が面白いのかというと、女優の様々な表情を見ることが出来るからだ。ある女優はなかなか射精させることができない焦りから次第に不機嫌になっていく。つばがもう出ないからローションをよこせ、とスタッフに言ったり、一言も喋らず無表情のまま単調な動きで萎縮したポコチンをシゴき始めてしまうなど、なかなかにスリリングだ。こうした女性側の焦りがチンチンをいじけさせるという悲しいすれ違いが、ありのまま記録されていているので胸を打つ。その一方で、最後まで余裕を絶やさず、エロくあろうと努めるプロフェッショナル型の女優は、次々と男どもを射精させていくので、それもまた興味深い。「どう触れるかではなく、どうムードをつくるか」という真髄が拝め、非常に学びがある。

 

そんなこんなで昨日は悪酔いをしてしまい、夜はずっと気持ちが悪かった。もう酒は飲みたくないと思った。それでも、半ば無理をして向かったサイゼリヤでクラムチャウダーをふた皿平らげたら治った。この世界にはもっと温かいスープが必要なのだ。だから僕らは春を待つ。今月中に『アシュラ』と『クーリンチェ少年殺人事件』と『哭声/コクソン』と『キングコング:髑髏島の巨神』を観る。桜が咲けば花を見る。気分が乗れば酒を飲む。ネガティブに構う時間を蹂躙しよう。違うか相棒。

 

 

P.S.

『凄テク』シリーズで「最後に抜いたのはいつか?」と聞かれた男どもの言う「3日前」は絶対嘘