Netflixで鑑賞。大好きピエール・モレル監督作。劇場公開時にけっこうな不評を耳にしていたのだけど、ショーン・ペンのバキバキの肉体、グロック18、破片の恐怖をしっかり描写する爆発シーンなど、アクションへのフェティッシュさで最後まで楽しみました。でも部屋でダラダラ見るのに適している感じはある。マーク・ライランスは偉い。ピエール・モレルの次作も楽しみ。
『ピクセル』(9/6)
Netflixで鑑賞。ギャグの対象年齢が低いのか高いのかブレを感じてしまうのはまあしょうがないと思う。まあまあ面白かったです。いや、悪くなかったです。
『愚行録』(9/6)
レンタルDVDで鑑賞。人と接する際に訪れる嫌な瞬間の切り取りと、そこに向けられた妻夫木聡の虚無の滲む笑みがたまらない。「悪い東京の大学生」映画としても最高。なにより小出恵介演じる男が、個人的なある知人に何から何までそっくりだったので、彼のシーンでは瞬間最大風速的に感動してしまいました。個人的にはあのキャラクターを描いただけでもう勝ち。満島ひかりの細くて長い指が気持ち悪く蠢く場面も忘れがたい。イヤミスらしいあんまりなオチもほどよくて、そのほどよさが僕は好き。もっとエグく見せても当然いいけど、この塩梅も悪く無い。
『サウスパーク/無修正映画版』(9/8)
Amazonプライムビデオで鑑賞。子供に悪影響なコメディアンをめぐってアメリカとカナダが戦争する……楽しい!フセインにセフレ扱いされているサタンがこれまた良いキャラで泣ける。
『スポットライト 世紀のスクープ』(9/14)
レンタルDVDで鑑賞。このちょっと前にヴァーホーベンの『エル/ELLE』を観たことからカトリックがテーマとして扱われる映画を観たいと思ったのがきっかけ。幕引きシーンとエンドロールに示される町の名前一覧に絶句。途中出てくる虐待神父の「あ……これは……」といった雰囲気などからも感じたけど、世界規模の宗派かつ信仰による絶対的な関係性が成り立つ場で暴力的な支配が生まれないわけがない。そんなシステムへの絶望が浮かび上がる中、自らのできる範囲で真摯に真実を追い求めていく登場人物たちの姿勢には感動。フィクションじゃないぶん胸糞も悪いが、『セブン』のラストでサマセットがつぶやいたセリフのような気持ちにもなる。
『ルーム ROOM』(9/15)
レンタルBlu-rayで鑑賞。トラックの荷台から見上げる「薄曇りの空」にこれだけ衝撃を受けるとは。本編はいたるところに「ああ、そりゃそうだよな」と思わせるシーンが散りばめられている。内容が内容だけに見ている間本当に気が滅入ってしまい、だからこそ母を見つめる子の視線にすがりたくなった。ラストシーンで「部屋」に感じる印象の変化も秀逸。と同時にこういう事件が今もどこかで起こっているのかもと考えて気が張ってくる。ちなみに脱出後に会話する警官がしっかり有能に描かれている点も超いいですね。
『あなたを抱きしめる日まで』(9/16)
Netflixで鑑賞。こちらもカトリック教会の悪行隠蔽体質を暴いた実話がモデル。ラストでシスターの吐く言葉があまりにも虚しいのと、それでも信仰に則って言葉を返したジュディ・ディンチが痛烈。この内容でいてめちゃくちゃテンポが良いのも嬉しくて、取材を引き受けるかどうかの葛藤を五秒くらいでサラッと描いたのは画期的。気難しいジャーナリストとわかってないようでいてわかっているおばあちゃんのコンビものとしても楽しい。生き別れた息子役の俳優さんの顔がまたよくて、見ているだけで泣けてくる。
『ベルファスト71』(9/17)
Netflixで鑑賞。IRAが潜伏する町へパトロールに赴いた軍隊の新兵がたったひとり取り残される話。暴力の即物的な感じが良い。なにより工作員役のショーン・ハリスの顔面力。目が真っ黒。これを機に北アイルランドの歴史やIRAのことを遅ればせながら勉強しています。
『ミッドナイト・スペシャル』(9/20)
Netflixで鑑賞。超能力を持った息子をカルト教会や政府から守るというかぐや姫みたいな話。マイケル・シャノンのラストの表情にやられた。
『エイリアン』(9/25)
レンタルDVDで鑑賞。『プロメテウス』観るつもりだったけど再生できないディスクを借りてしまったので。小さい頃から銃とかエイリアンの造形とかが大好きだったんだけど、いまでもチンチンっぽいものはだいたい大好きです。
『ブレードランナー』(9/27)
レンタルBlu-rayで鑑賞。ディレクターズカット版のラストの切れ味が好きだけど、劇場公開版も映画に入っていきやすくて好き。
以上13本!