MidnightInvincibleChildren

BANG!BANG!晩秋

 

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AV男優の箸の持ち方がどうしても気になって、動画を一時停止させて注意深く確認しているうちにWi-Fiの接続が切れ、ディスプレイの中心で小さな円がくるくる回り、再接続するのも面倒で、そのままパソコンごと電源を落としました。もう秋です。

 

Netflixオリジナルの『オザークへようこそ』というドラマがあり、そのシーズン2が配信されたので全話鑑賞。メキシコ麻薬カルテル資金洗浄係をしていた会計士が、同僚の裏切りによってカルテルの怒りを買い、殺されない条件としてとんでもない額のマネーロンダリングを期限付きで請け負うという話。ジェイソン・ベイトマン演じるこの会計士だが、妻と二人の子供がいるので、一家揃ってシカゴからオザークというど田舎まで避難し、家族総出で資金洗浄に勤しむのだが、これまたわんこそばのようにトラブルが舞い込むので鑑賞も止まらない。ものすごく忙しかった日はあっという間に一日が終わってしまうように、全10話がすぐだった。麻薬カルテルは怖い。『ベター・コール・ソウル』シーズン4も観なきゃ。

 

世の中、面白いコンテンツが大量にあり、かつ簡単にアクセスできてしまうのでほんとうに困る。

 

前も書いたようにポケモンカードにハマっているのですが、カードの生産とトレーナーたちの欲望がどうにも釣り合っていないらしく、近隣の店を回っても目的のパックにありつけないなんてことがザラなので、どうしたもんかなと思っていると、職場のネット通の人が「2ヶ月先にやばいパックが発売されます。でも、すでに予約できません」とか言い出し、もうなにもかも嫌になってきました。

 

適度な刺激が続かないと、大概の欲望はひとりでに燃え尽きてしまうのかもしれない。鉄は熱いうちに打て。シコり始めたらさっさと出せ。欲望があるうちが華なのよ。僕の頭のなかで広瀬すずがそう言っています。

 

逆に、これには触れなくてもいいと判断がつくような事前情報があるとありがたいような気がする。「福田雄一監督」とか、「サンマーク出版」とか、そういう情報には何度も助けられてきました。これを逆手に取って、あえて我慢しておきたいものに「福田雄一監督」とか「サンマーク出版」などと足しておけば、一時の激しい欲望を一旦封じ込めることができるのかもしれません。

 

 

ポケモンカードイクラスパック「GXウルトラシャイニー」(福田雄一監督)

ポケモンカードイクラスパック「GXウルトラシャイニー」(サンマーク出版

 

 

でも欲しいものは欲しいのです。

 

僕はいまポケモンカードイクラスパック「GXウルトラシャイニー」という11月発売予定のパックがめちゃくちゃ欲しい。ネット予約はどこも全滅。Amazonだと定価の2倍以上の値段で売りに出されている始末。まだ9月なのに。頑張ってポケモンカード取扱店に問い合わせれば、まれに予約することができるとネットには書いてあるが、季節の変わり目、僕はとても疲れてしまいました。どうせ転売目的のしょうもねえやつらが買い占めているので、ここは公式さんが大量に追加生産して、しょうもねえやつらを全員泣かしてほしい。

 

僕はただ、近所の団地に集まってみんなで遊んでいたときのように、ポケモンカードに触れていたいだけなのです。しかし結局は財力がモノを言う。財力財力財力。ここでもまた退屈な約束事に縛られて、うんざりです。

 

 

・『ポケモンカードやめます』(福田雄一監督)

・『ポケモンカードをやめたら人生うまくいった』(サンマーク出版

 

 

 

すべてを手に入れたかのように見えた買い占め転売野郎どもが、最後の最後、脳裏に思い浮かべるのは、きっと「塗装の剥がれたラッキーのコイン」なのだと思います。

 

 

 

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