MidnightInvincibleChildren

ジャパニーズ・サイコ

 

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この歳になると自分に関してある程度揺るがない部分がいくつか見えてきたりしますが、結局のところ僕は新しい環境というものが本当に苦手だ。たぶん今後、平気になることもない。


昨年の10月に、人員不足のためふたつの部署を掛け持ちしてほしいと言われたときですら、過度の緊張と全自動激安愛想の暴走で疲弊して、かなりコンディションが悪くなり、本も映画も全然頭に入ってこなくなった。もともとあんまり好きじゃなかった職場の人のことも大嫌いになり、ミスを指摘されようものなら、ものすごく俊敏な足払いで地面に横にさせ、真上からラップトップでぶん殴りたいとすら考えていた。もちろんすべての時間が最低なものだったわけではないのだけど、良いニュースなんて効果が持続しないもので、結局悪いものにばかり時間を割いてしまう。


そんなんだから年度末のバタバタが鬱陶しくてかなわない。


なので割愛。


どうでもいいことにこれ以上時間を割きたくない。景気のいい話にだけ心を向けようと思う。


自分の思考の持つ癖がある程度わかっているのなら、なにかしらの対応をガンガンとってしまえというモードに入った。


心が脆弱ならせめて身体だけでも健康でいようと思い、スクワットをするようにしていたが、本当に疲れていたり憂鬱に飲まれた日は死ぬほど面倒なので、ストレッチも項目に追加した。あんまり使ってないなと感じる筋をゆっくり伸ばすだけなのだけど、やると気持ちいい。そもそもが楽だし、横になっていてもできる。横になるのは一番楽しい。個人的によくやるのはケツの筋を伸ばすやつで、以前観たテレビでもプロのラガーマンがここは必ず伸ばすと言っていたこともあって、重点的に伸ばしている。


日々頭がぼんやりしてうまく働かないことも多いので、仕事中にブドウ糖のラムネを食べたりもしている。カカオ72%のチョコレートも効果があるとネットで観たので、両方かばんに詰めている。効果の実感は強烈にあるわけではないけれど、対策しているな、というささやかな満足感はあるので、おまじないみたいに今後も摂取するのだと思う。


ここ最近だと、それこそつい昨日から音読を始めた。僕は咄嗟に何かしゃべろうとすると軽くどもったり、言葉がうまく紡げなかったり、なんなら声が上ずって何度も咳払いを挟むはめになったりと忙しいので、発声周りのストレッチもしておきたいなと思っていた。そんなある日、朝のしたくを進めながらラジオを聞いていると、「音読」を利用した健康法のCMが流れてきたのだ。確かに朝の支度をしている最中なんてほとんど黙っているし、そりゃ喉も締まってしまう。喋るウォーミングアップが必要だとなぜいままで気づかなかったんだ、と悔やんだ。

 

ということで今日は舞城王太郎の小説『世界は密室でできている。』の冒頭数ページを音読した。口語体なのでかなり音読向きな気がしたし、なにより軽妙でバカバカしく、それでいてどこか物哀しい語り口に感動してしまい、そのままちょっとだけ読み進めた。この方法を使えば、どうも進まないからと放置気味になっている小説もぐんぐん読めてしまいそうだ。


ここ数日、本当に短い距離だけどジョギングをするようになった。なんとなく、走りたくなった。距離も時間も決めず、満足したらすぐ部屋に戻るようにしているので数分で帰ることもある。走り終わると腹にちょっとした張りを感じて、嬉しくなる。したいから走るのであって、やりたくなくなってきたらやめるつもりだ。すべてこれくらいの距離感で関わりたい。

 


UNIQLOで安売りされていたステンカラーコートを買った。

 


4月から着るスーツも揃えた。

 


なにかを考えるより、いまはちょっと寝る。