最愛の言葉

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疲れているのかいないのか、もうよくわからない。よくわからない時点で疲れているうちに入るのだと思う。舞城王太郎が翻訳したトム・ジョーンズの『コールド・スナップ』という短編は、「クソったれのボケってなもんだ」という一文から始まる。クソったれのボケってなもんだ。元も子もないくらい本当で、最高だ。

 

ここ何日も労働に一日の大半を支配されていたのでもうその話ばかりになってしまうけど、こんな日々に慣れてしまったいつの日かのためにここに記しておく必要があると思った。なかったことには決してさせない。まず、今年度に入って人がかなり減った。円満な退職もあったが、こんなとこやってられないと長年勤めていた人が急にいなくなったりもした。とにかく人が足りない。だから一人あたりの業務量がドスンと増えた。みんながめちゃくちゃピリついている。とにかくこの空気が悪い。空気が悪いのでコミュニケーションが減少する。怒りを孕んでいる人に声をかけるのは、野生の本能に反する行為である。そんな職場で連日、長時間拘束されていると「クソったれのボケってなもんだ」と思わずにはいられない。人、増えてほしい。どうか大勢の人が入ってきて、業務を分けあい、落ち着いた気持ちで健やかに過ごせるようになるといい。

 

そんなこんなでようやく休みにたどり着いた。昨日の退勤直後から最高の気分だった。日高屋に言って生ビールの中ジョッキを飲んだ。いま日高屋はオールタイムハッピーアワー料金というとんでもない試みをしている。290円で生が飲めるので、中華そばを大盛り無料券で大盛りにして注文した。飲みの帰りらしいおっさん集団や、声のでかい大学生軍団もいた。翌日も仕事だったら、本当にイライラしていたのかもしれないが、「日高屋って感じだな」とむしろ心地よく思った。

 

帰りにセブンに寄って缶チューハイを買って部屋で飲んでいると、もうなにもしたくなくなった。たくさん寝るぞ!とベッドに潜り込んですぐに寝た。

 

夢でも仕事をしていたが、クレーマー・ババア・トリオに絡まれ他の仕事がまったく進まなかったので堪忍袋の緒が切れて怒鳴り返した。結果、クビになった。一応実家の親にそのことを伝えると泣かれた。ばーか、知るかって感じだった。

 

新たな業務内容に慣れないまま、責任だけは増えていくので、一日に何度もばーか、知るかって気分になる。ばーか、知るか。僕の勤務時間の大半を支配する感情を表した完璧な言葉だ。この言葉に出会えてよかった。そんな宝物のような言葉も、休日である今日はついに最後まで浮かんでくることはなかった。今日は、これまでに数回しか訪れたことのない街を散策してみた。イオンを見つけてテンションが上がり、そこでだらだらと過ごした。叩き売られている安いノートをたくさん買ったりした。

 

明日は朝早いのでもう寝る。

 

二連休を手に入れるまで、心の底から笑うことはないだろう。

 

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