僕は君とエステに行きたい

 

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遅番業務が始まったため、遅番のない職業に転職することを決意した。いまの部署に異動してまだ1ヶ月も経たないので、単に環境への不慣れからくる疲弊なのかもしれないけど、自分の性格上、慣れに乗じて許しちゃいけないことまで許してしまいそうな懸念もあるので、決意は決意として固く残しておく。


休みの希望が通らない。研修中だからなのか、希望を聞いてもこない。どいつもこいつも、「仕事」を生活の中心に据えた思考でうんざりする。僕は家賃を払っている以上、一秒でも長く部屋にいたい。家賃補助とかが用意されているならまだしも、ないだろ、おい!


そう思いながらこなす業務のはかどらなさは凄まじい。すでに理解している側の「どこがわかりづらいかを忘れてしまっている説明」の余白を頑張って埋めようにも、量が量なので追いつけない。相槌も面倒くさくなってくる。その都度質問による補完を試みるが、きちんとマニュアル化してくれと思う。二年前のマニュアルしかないので、勝手が若干違う。Fucked up...。休みたい。


休みたい、といったところで次の休みは月曜日。これはもう決定している。本当は土・日・水と休みたいところなのだ。今日は土曜日。休みじゃない。明日は日曜日。休みじゃない。


8時~17時とか、9時~18時で仕事を終わらせ、足の遅くなった夕暮れのなか帰りたい。部屋についたら窓を開け、夜の気配を感じながら炭酸飲料をがぶ飲みしたい。あの本でも読もうかな。気になる映画もあるんだった。シャツの襟をウタマロ石鹸でキレイにして、洗濯機に突っ込みながら、買い物もしなきゃと考える。


土日が休みだから、どちらかをダラダラと過ごすのもありだろう。もう一日あるのだから、そんな気分を後ろ盾にしてふらっと遠くへ出かけてみるのもいいかもしれない。行ったことのない街ばかりだ。それっぽい路地裏を歩いて、だれも見ていないのに気取ってみたりしたい。


昨日のことだけど、遅番終わりでなかなか寝つけない真夜中に、TBSラジオバナナムーンGOLDを流していた。そこでふと森山直太朗の『出世しちゃったみたいだね』という曲が流れて、僕はすっかりうわ~となってしまったのだ。かつては共に青春を浪費していた友達と久々にあった人の歌で、身なりや態度が板についたそいつに対して「出世しちゃったみたいだね」とひたすら思う歌詞が、飄々としつつ胸に迫る。


森山直太朗の『愛のテーゼ』という曲がある。恋人との日々を愛らしく綴った秋の空気ただよう最高の曲なのだけど、その歌詞の中で「僕」は「君」をパラダイスに行こうと誘う。そこで日がな優雅にお茶でもしようとか言っている。最後の最後には、取ってつけたようにエステもしようと言ってその曲は終わる。この曲を初めて聴いた高校生の僕は、その最後の一言を照れ隠しだととった。でもエステ、いいよね。パラダイスに言って、日がな優雅にお茶を飲むなら、エステも加えるに決まっている。いつか消えてなくなるんだから、あれこれ詰め込んだっていいのだ。

 


遅番に行ってきます。