MidnightInvincibleChildren

映画を観ました

 

映画を映画館で観るというリズムが復活してきております。

 

○『ダンジョンズ&ドラゴンズアウトローたちの誇り』
吹替版を鑑賞。丁寧で、気の利いた素晴らしい映画でした。演出脚本キャストに至るまでぜんぶいい。気持ちがいい。面白い映画を作ろうという気概に満ちていてる。レジ=ジーン・ペイジ演じるゼンクが大好き。中村悠一の吹替がまたよかった。

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○『オオカミ狩り』
面白そうだけど、大いに気に入らない可能性もあるよなという不安を抱えて鑑賞。とても面白かった。過激さが売りなのに性暴力描写がなかった点も個人的にはかなり嬉しい。僕はバイオレンス映画では純粋に破壊を見たいのであって、過激さのひとつとして……みたいに安易に登場する性暴力描写が本当に嫌い。突然ですが、僕は過激さを担保するために出てくる性暴力描写が大嫌いです。その点今作では、やる気満々なやつが意気込みを語った瞬間に射殺されたりする。とはいえ囚人の中でもひときわ異彩を放つジョンドゥが強姦の前科持ちということだし、キャラ的にもさもありなんな感じだったので不安でしょうがなかったが、囚人の中でも腹に一物ありそうなある男が、変わり果てた女性の姿をフラッシュバックしている演出が度々入り込むことによって「詳細は分からないが、いざとなったらこいつが止めてくれそう」という淡い安心感を抱くことができる。そういった絶妙な一線が地面スレスレのところに張られている映画だったので安心してウルトラバイオレンスな展開にも入り込むことができた。即物的な死に関しては並々ならぬエネルギーが滾っているので、刺す、撃つ、殴るはもちろんのこと、潰す、もぎとるなど大盤振る舞い。「怪人」の足音演出(裸足なのに!)や、やたら壮大で爽やかなエンディング曲(最高)など、作り手自身のブーストがかかっている様子が感じ取れるところも、物語への没入にきちんと力を添えていて気持ちいい。

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○『エスター ファースト・キル』
エスター』の続編(しかもプリクエル)ってなにやるの?という観客が抱くであろう疑問に見事応えた作品。『ドント・ブリーズ2』と似た感触の、なめてた続編が意外と良かった系映画。前作は終盤のあるツイスト含め、エスターというキャラクターで引っ張る作劇だったが、その続編となると同じ技だけじゃ苦しい。それでも前半はしっかりエスターというキャラの魅力で物語を転がしつつ、中盤で今作における勝算ポイントが登場、エスターというキャラクターの見え方までちょっと変わってくるという二度美味しい作品となっていました。禍々しいのは彼女ではなく、この世界そのものの側面なのだ。

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いまはNetflixのドラマ『BEEF/ビーフ』観てます。