2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧
歌詞の一番と二番などで「大まかな言い回しは同じだが、一箇所なにかが変わっている」みたいなところに出会うとちょっと嬉しい。例えばくるりの『五月の海』という曲があって大好きなのだが、以下のような箇所がある。 1番沈む夕日と一番星が 出会うように地…
書いていない小説の話をしたい。あたかもすでに書いたみたいな態度で話したい。最後に、まだ書いてない旨をいってもいいし、いわなくてもいい。実際に書いた小説の話は一旦禁止。 綿矢りさの『オーラの発表会』読んだ。大学生になった海松子(みるこ)は、実…
「安藤、AV見る?」 藪から棒とはまさにこのことだった。聞き間違えかと逡巡しつつ顔をあげた。久留米のまつげは、ものすごく長かった。 「なんだよその質問。見るけど」 「おれ一対一のプレイが好きなんだって話したっけ?」 知らね~~~~~~~~~~…
Amazonプライム・ビデオで『市子』を観た。正直コンディションがよくなくて、序盤にある子役のパートがぜんぶなくてもギリ成り立つんじゃないかとか、そういう態度をとってしまった。鑑賞したのがちょっと意地になって小説を書いていた日で、なにを切るとか…
夕木春央の『方舟』を読んだ。山奥の地下建築(廃墟)を舞台に、探検で入った社会人7人と、道に迷って偶然合流した親子3人は、そこで一夜を過ごすことになる。翌朝、地震によって建築に閉じ込められてしまった面々は、メンバーの一人が無惨にも殺されている…
『テレビ千鳥』でノブの言っていた「猫20匹ババア」というツッコミで緊張が走った。 砂川文次の『ブラックボックス』読んだ。バイクメッセンジャーを生業とする主人公を軸に、コロナ禍、非正規労働、税金、アカルイミライなどを克明に描いた芥川賞受賞作。た…