映画

韓国映画界の『悪魔』軍団

韓国映画の邦題には“悪魔”という言葉が多く登場する。 悪魔ってそんなにいるものなのかと思うくらいだが、よくよく考えてみればこの世の中、どこもかしこも悪魔ばかりな気もしてくるので、悪魔のような人間や所業が描かれる映画が多く制作されている韓国映…

R-18ご近所戦争コメディ『ネイバーズ』とクソアホ大学生

偶然にも場所と時間的な都合が良かったため、ユナイテッドシネマ豊洲で『ネイバーズ』を観てきた。アメリカじゃすごくヒットしたそうだけど、例によって冷遇されてばかりのコメディ映画なので、日本じゃソフトスルーらしい(3月上旬発売予定)。あの傑作『2…

2014年劇場公開映画ベストワーストいろんな賞

メリークリスマスイヴ!2014年もついに残すところあと一週間となりました。この一年、皆様も悲喜交々あったかと思います。ああ生きるってつらい。でも映画がある。あってもつらいけどないよりマシだ。ということで誠に僭越ではありますが今年公開された映画…

エイミーの頭の中/『ゴーン・ガール』

ひ、ひえ~と何度もひっくり返りました。怖いのに笑っちゃう。笑っちゃうけどおぞましい。デヴィッド・フィンチャーめ。恐ろしいことをしやがる。ふと連想した映画としてドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『複製された男』があります。たぶん精神性は近いものがあ…

『神さまの言うとおり』の女子たち

『神さまの言うとおり』を観た。学園祭などにおける「気になる子がたくさんいるクラスの出し物」を観ている感じが楽しかった。そもそも「死のゲーム」系の物語はだいたい主役からモブにかけて「うわあああああああああ!」とか言ってて恥ずかしいので食指が…

そして誰もいなく……ぶっ殺してやる!/『サボタージュ』

シュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガーが主演した映画『ラストスタンド』が昨年のベストだった身として、彼の主演復帰二作目があのデヴィッド・エアー監督の作品だと知ったとき、これはとんでもないことになるぞ!と思ったりした。 デヴィッド…

『エクスペンダブルズ4』の監督は誰がいいのかずっと考えている

『エクスペンダブルズ3』が公開され、週末2日間での国内興行成績ランキングで1位を獲得するという快挙を達成しました。そんなめでたいこともありまして、早くも『4』への期待が高まり夜も眠れないという方もいらっしゃるのではないかと思います。記念す…

みんなでみようね/『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』

祝!『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』公開。 バーニー隊長率いるハリウッドの消耗品軍団が三度目の登場! 今度の舞台は世界だ! 相も変わらずイカれたメンバーが勢ぞろい。今回はシリーズ中メンバー最多状態。でもこれだけの面子を集めておいて映…

エンタメ全部乗せ映画『シークレット・ミッション』

映画『シークレット・ミッション』予告編 - YouTube 『シークレット・ミッション』を観た。事前情報はほぼなし。結果としては、北の超エリート工作員が韓国の貧困街で「近所のバカ」になりきりながら党からの指令を待ち続けている……という潜入物を大枠としな…

趣味:人間観察、ボランティア。/『イコライザー』

男には二つの顔がある。 名はロバート・マッコール。ホームセンター従業員。強迫神経症的生真面目さの一方、他の職員への面倒見もよく、ユーモアも欠かさない。眠れない夜には24時間営業のダイナーへと赴き、そこで読書に耽っている。店の常連客であるテリー…

ある殺人マシンの贖罪/『泣く男』

「泣く男」予告編 - YouTube アメリカのナイトクラブにてロシアン極道と韓国ビジネスマンの裏取引現場を襲撃した際に誤って少女まで射殺してしまった殺し屋ゴンは、所属するチャイニーズ極道にその少女の母も殺すように命じられるが、いやいやちょっと待て…

溶鉱炉の外へ。/『ファーナス/訣別の朝』

ドライブインシアターにて映画を鑑賞する男女。男は食べ物が当たったと嘔吐し、女はそんな男の言葉に笑う。「おかしいか?」男は女の食べていたホットドッグを無理やり奪い、挟まっていたソーセージを「咥えろ」とつきつける。抵抗する女の喉奥に無理やりソ…

オタクvsビッチと人生。/『ぼんとリンちゃん』

腐女子が抑揚のないかなりの早口で小ネタがふんだんに散りばめられたトリガーハッピー的トークを繰り広げることは周知の事実だと思うけど、ぼくは大学時代、同じ大学にいる女タランティーノのような連中を病気かってくらいに敵視していた時期があって、それ…

お前ら、己を解放しろや!/『殺人ワークショップ』

2014年、白石監督の活躍が凄まじい。『コワすぎ』シリーズの劇場版を公開させたと思いきやここにきて『ある優しき殺人者の記録』を韓国資本で制作・公開させた。それだけにとどまらず、かつて一部で公開されて話題となった問題作までもが、満を持して劇場公…

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に感謝の意を込めて

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を観た。いまも頭がウガチャカしている。なぜぼくは映画を観るのかという問いの答えがそこには詰まっていた。映画冒頭でもうぼくは いまぼくは最高の映画を観ている! という強烈な感情にゆさぶられて感涙していた。 …

今度の奇跡は美しい/『ある優しき殺人者の記録』

いま日本でPOV映画を撮らせると右に出るものがいないといっても過言ではない白石晃士監督の最新作『ある優しき殺人者の記録』を観た。白石監督初の海外が舞台で、その場所は韓国。なにかが起こるという予感に胸を躍らせながらレイトショー限定の新宿バル…

「ヤー、イーセッキ!」精神炸裂/『テロ,ライブ』

映画『テロ,ライブ』予告編 - YouTube 韓国映画はいろんな人が劇中で感情をむきだしにしているので観ているこっちも興奮してくる。あと韓国人はよく舌打ちもするので(大学の韓国語の先生もよくすると言っていました)、感情の起伏が目に見えてわかることか…

『フライト・ゲーム』に観るリーアム・ニーソンの職人芸

リーアム・ニーソンはいつから捨て犬のような表情で人を大勢殺すようになったのだろう。最新作『フライト・ゲーム』の冒頭、雨に濡れた窓ガラス、車内で不安げな表情を浮かべる品の良い犬が映ったかと思ったらリーアム・ニーソンだった。のっけから本当にこ…

『TOKYO TRIBE』ネバエバダイ……!

なんじゃこりゃ! なんでもありが一番つまらないとはよくある話で、制約なき状況下でいくら凄惨なことや滑稽なことが起ころうとも、心の踊りようがないじゃん……という感じだけで駄作だなんだ言うつもりはないけど、今作に関してはメリハリがなさすぎて、過剰…

ウルトラスーパーデラックスビッチvs韓国マフィア『LUCY/ルーシー』

「人は脳の10%しか使っていない」という中学生が喜びそんなトンデモ理論から着想を得て一本の映画を作ってみたら……しかもそれをあのリュック・ベッソンが……ということでできたのが映画『LUCY/ルーシー』。台湾在住のアメリカ人、ルーシーはクラブで出会った…

嵐だワッショイ!/『イントゥ・ザ・ストーム』

『イントゥ・ザ・ストーム』予告編 - YouTube 『イントゥ・ザ・ストーム』を観た! アメリカ中西部の街シルバートンを超巨大竜巻が直撃!バラエティに富んだ視点からその大災害を《体感》する、という超シンプル映画。正直言って期待値は全然高くなかったし…

『トランスフォーマー/ロストエイジ』にIMAX童貞を奪われた僕は

No Church In The Wild - YouTube 本当にろくなもんじゃないです。橋田壽賀子を肯定するわけじゃないけど渡る世間に鬼はなしだなんて言ってられません。鬼は目立たないところで目立たせない人間を相手に横暴を繰り広げているだけに過ぎません。最低だ。うん…

GODZILLA、ゴジラ、ゴ、ジ、ラ

おおきい! カ、ッ、コ、イ、イ! 大咆哮 粉塵の中、光る背びれ 突如現れたDQNカップルをボコボコにしばく暴力夜回り先生みたいな頼もしさ 前半妙に長くて不安だったけどさ クリアファイルと下敷き買うよ 買っちゃうんだから

『ラストミッション』と劇場のオッサン

映画『ラストミッション』予告編 - YouTube 『渇き。』を鑑賞したその日、娘のために父親が奮闘するつながりでケヴィン・コスナー主演の『ラストミッション』も観た。『トランスポーター』や『96時間』などでお馴染みヨーロッパコープの作品。要はリュック・…

ああ、『渇き。』

『渇き。』を観た。中島哲也監督の前作『告白』は大学二年のころに鑑賞した。鑑賞後は「若い子とか好きそうだな」と思っていた。僕は19歳だった。完全に世の中を舐めていた。当時の僕はまだ、労働基準法を守らないどころか「昔ながらの職人気質」という建前…

『もらとりあむタマ子』と無職

大学を卒業後、実家に舞い戻った僕は就職するでもなくアルバイトをしながらお金を貯めて過ごしていた。そのアルバイトも終わったいま、僕は完全なる無職であり今朝も午前11時まで寝ていた。目を覚まし布団の上で重い体を捻りながら時計を見て絞り出すのは「…

野蛮×狂気×乳首=『300〈スリーハンドレット〉帝国の進撃』

圧倒的不利な状況にも関わらず「うるせえ!皆殺しだ!」と殺戮の限りを見せてくれた映画『300』を劇場で鑑賞したのが高1のこと。フォレスト・ウィテカー似の友人と観に行った気がする。けっこう楽しんだ気もするけどだんだんとスローモーションがくどく感じ…

我が精巣~二階堂ふみ編~

映画『私の男』予告編 - YouTube 原作『私の男』は大学四年の夏か秋か冬に読んだ(確実に春ではない)。桜庭一樹さんが直木賞を受賞した作品で、書評家の大森望や豊崎由美も褒めていたことだし読んでみることにしたのだ。当時の僕は町山智浩やライムスター宇…

ニート・フォー・スピード

「評判だし……」という理由で『グランド・ブダペスト・ホテル』を観に行くことにした。上映している映画館は家から車で一時間ほどのところにあって、普段よく利用している映画館の倍遠くにある。そのぶん車を長く運転しなきゃならないんだけど僕は車の運転が…

哀しき獣

筋トレの通になろうとスーパーで鶏ムネ肉を買って冷蔵庫に入れておいたら翌朝の食卓に出たサラダに使われていた。僕は実家暮らしなのだった。いままでだってずっとそうだったはずなのに、どこかで偉そうな顔をしてしまっている自分がいたことに気づいて、反…