2014年劇場公開映画ベストワーストいろんな賞

 

メリークリスマスイヴ!2014年もついに残すところあと一週間となりました。この一年、皆様も悲喜交々あったかと思います。ああ生きるってつらい。でも映画がある。あってもつらいけどないよりマシだ。ということで誠に僭越ではありますが今年公開された映画のマイベスト等を発表したいと思います。 今年もいい映画がたくさんありましたね。来年も素晴らしい映画たちとの出会いが待っていることを願いつつ、2014年のまとめと参ります。

 

【2014年劇場公開映画ベスト10】

 10位 『サボタージュ

 9位 『シークレット・ミッション』

 8位 『イントゥ・ザ・ストーム』

 7位 『ぼんとリンちゃん』

 6位 『ファーナス/訣別の朝』

 5位 『ザ・レイド GOKUDO』(R-18版)

 4位 『イコライザー

 3位 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

 2位 『ゴーン・ガール』

 1位 『複製された男』

 

 

【選評】

10位『サボタージュ

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 物語が破綻するほどの暴力性、モラルの欠如、実は何も解決していないラスト。なによりシュワちゃんが俳優復帰して以降、攻めの姿勢でいることへの感動などひっくるめての10位。今年公開されたデビッド・エアー監督作で言えば、『フューリー』よりもこっちのほうがどうかしていて好きです。

 

 9位『シークレット・ミッション』

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 期待値ゼロから予想以上の感動を与えてくれたエンタメ全部のせ映画。あまり話題に上らないのも納得がいかないので、とにかく挙げておかなければならないとの思いもあって選出。コメディ、ハードなアクション、人情劇、南北問題だけじゃなくガッツリBLもありますので、まだご覧になっていない腐女子の方も是非。

 

8位『イントゥ・ザ・ストーム』

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 ジャンル映画としてのサービス精神に満ちた傑作……だと思っていたら、ラストに到達してみせるある光景に自分でもどうかと思うくらい感動してしまいました。なにより観ている間ずっと興奮。怪獣映画っぽさもいい。圧倒的な破壊は精神衛生にも良いのだと痛感した次第であります。

 

7位『ぼんとリンちゃん』

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 腐女子とオタクのコンビが東京へ行き、かつての友人を救出しようとの作戦に乗り出す小さな冒険譚。オタクは閉じた世界でよろしくやってろよと思っていたぼくだけど、そんな彼らがフィクションのようには割り切れない現実に立ち向かい、ちゃんと勝てずに終わる。でもまだ負けていない。その視線の優しさに胸を打たれました。

 

6位『ファーナス/訣別の朝』

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 どん詰まりの日常、全てが悪くなる一方の現実に一矢報いようと足掻く人々の姿が胸を打ちました。決してすべてが良くなったという話ではないのに、ラストの吐息には号泣。いろいろいいけど、元カノであるゾーイ・サルダナと会話するシーンのクリスチャン・ベールがとにかく素晴らしくて歯磨き中のおっさんみたく嗚咽を漏らしました。

 

5位『ザ・レイド GOKUDO』(R-18版)

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 観ている間ずっと「どうかしてる……」とKANDOUしていたのに最後の最後でそれすら超越するようなベストファイトが観られてもうどういう気分なのかもわからなくなり混乱してついには泣きました。最後の主人公のセリフを思い出しては、涙を浮かべて頷いてしまいます。

 

4位『イコライザー

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 ありふれた話を、メリハリの効いた演出と気の利いたディテールで最高の映画に変貌させた傑作。いろいろ素敵なロバート・マッコールさんだが敵を全滅させたあとに“エモノ”を放り捨てるさりげない仕草がたまりませんでした。ある意味、今年一番の「衝撃のラスト」が待ち受けているという点でも、いつまでも語りたくなる作品です。

 

3位『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

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 映画冒頭、母との死別直後に宇宙人に拉致された少年がその後どうなっているのか……失意にくれている最中に誘拐されるだなんて散々すぎる経験をしたのだから相当スレた大人になっているのだろうな…………しかしやつはたった一人で音楽を聴きながら踊っていたのだ!宇宙の果てで!!!広大な宇宙で孤独だろうと音楽が流れればおれたちは無敵なのさという優しさに満ちた全編。銀河の危機に対してヤサグレ気味の困った面々が「仲間」となる点や、放置しておくと大勢が死ぬっぽいから戦おうという「あっけらかんとした正義」も気持ちいい。映画や音楽を好きでよかったと思わせてくれる讃歌のような122分。大傑作『スーパー!』に続いて今作を撮るなんて、一生ジェームズ・ガンについていくぜと決意させてくれた一本。

 

2位『ゴーン・ガール』

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 フィンチャー監督がイヤミスのベストセラーを映画化……というこちらの高まる期待を裏切るどころか思い切りぶん殴ってきた心理的バイオレンス映画。しかもそれをコメディとして突きつける性悪ぶり。二点三転する物語に振り回される快感。鑑賞後は「エイミー」という女のことが頭を離れなくなるだけじゃなく人とも語り合いたくなるし、その一方でもう誰にも会いたくない気分にまでさせる。多くは語れないこの映画だけど、一つだけ言えることは、髪が肩まで伸びたくらいで「結婚」するってのもどうなんだ、ということです。

 

1位『複製された男』

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 全編意味深なシーンの連続、「いまのどういうこと?」と考えれば考えるほど不穏な空気の奥底に沈んでいく感覚が心地いい。それでいて90分しかないので混乱しているうちにたどり着くラストシーンで呆気にとられる劇場内、そんな中流れ出す『After The Lights Go Out』に「やーい!」と馬鹿にされているような気分に「ううむ」と唸りました。「謎」って最高。もはや解説なんていらない!この感情こそ宝なのだ、と一丁前な気分になれたため今年のベスト1に選出させていただきました。よくよく考えてみれば『ゴーン・ガール』にも通ずるテーマ……?なのかもしれないけど、実は本当に観たまんまの映画なのかも知れない……というこの映画が孕んでいる「余地」がぼくを掴んで放しません。

 

 

 

【いろいろアワード】

続きまして今年鑑賞した映画のある視点にこだわって、良かったところを選出したいと思います。思いついた順にいってみましょう。

 

【ベストガイ賞】

『エクスペンダブルズ3 ワールド・ミッション』より

 ガルゴ(アントニオ・バンデラス

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 孤独な人間に付きまとうおしゃべりという萌えキャラ。実は悲しい過去のオーナーなのにその上でべしゃりのトリガーハッピーであり続ける姿は涙すら誘う。戦闘においてもトリガーハッピーぶりを披露してくれるキャラの一貫性には見習うべきものがあるのではないだろうか。「ちゃんと聞いてくれていたんだね。ありがとう」はとても素晴らしい台詞でした。ということでマイベストガイに選出です。おめでとうございます。 

 

【ベストビッチ賞】

オール・ユー・ニード・イズ・キル

“戦場の牝犬” リタ ・ヴラタスキ(エミリー・ブラント

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 筋トレを中断して背中を反らせる登場シーンで色気が爆発、思考回路を麻痺させる中性子爆弾さながらの破壊力に圧倒されました。戦場ではパワードスーツを身にまとい馬鹿でかいソードを引きずるガジェット女子感と、ツンケンしながらも「この女が生きる未来を掴みてえんだ」と思わせる愛らしさを兼ね備えた最高のヒロインでもありました。同級生の前じゃビッチと揶揄されているためなかなか「好き」とは言い出せないが、日々想いは募る一方、最終的には彼女にひどい言葉を浴びせた同級生を思わずグーで殴ってしまったことから互いに意識し合ってしまう関係が始まってほしいヒロインナンバーワンです。おめでとうございます。

 

【ベスト楽曲賞】

5位 『Step Out』Jose Gonzalez(『LIFE!』)

 いますぐ無職になりたくなりますね。因果関係は不明ですが『LIFE!』を観たあとに仕事を辞めた友人がいます。 彼の頭の中ではこの曲が流れ続けているのかもしれません。

 

4位 『ReleasePearl Jam(『ファーナス/訣別の朝』)


PEARL JAM - Out of the Furnace - RELEASE - YouTube

 映画冒頭でこの曲が流れるタイミングに鳥肌総立ちでした。寡黙な男の内側で滾るやり場のない怒りに添えたい一曲です。やり場のないイライラを肯定してくれるような懐の大きさがあります。


3位 『Ain't No Mountain High EnoughMarvin Gaye & Tammi Terrell

『ガーディアン ズ・オブ・ギャラクシー』)


12. Marvin Gaye & Tammi Terrell - Ain't No ...

 『ガーディアンズ~』に関してはどの楽曲も最高でしたが、やはりその中でもこの曲を選出させていただきました。強く生きることをあくまでも楽しくハッピーに歌い上げる二人の波乱な人生などもひっくるめて思うときこみ上げるものがより大きくなる一曲。ありがとう。

 

 『アメリカン・ハッスル』自体はほとんど印象に残っていませんが後半で流れるこの曲があまりにも好きで今年はずーっと聴いていました。終わりの気配があるのに「序曲」と言い張っているところが心憎いですね。

 

1位 『After The Lights Go Out』 The Walker Brothers(『複製された男』)


The Walker Brothers- After The Lights Go Out - YouTube

 愉快で愛らしい曲です。日常生活において呆気にとられる出来事が起こるたびに脳内で自動再生されるようになりました。

 

【ベストガール賞】

〇『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』

ヒットガール(クロエ・グレース・モレッツ

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 2014年のガールといえば彼女を外すわけにはいきません(『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』ってそういえば今年でしたね)。学園ヒエラルキーに折れかけるもゲロゲリ棒で見事解決。もう怖いものなしです。前作『キック・アス』では倫理の彼岸で萌えさせてくれた彼女ですが、今作では正々堂々と燃えることができたことも感慨深いです。その成長を称えての選出とさせていただきます。

 

〇『ザ・レイド GOKUDO』

ハンマーガール(ジュリー・エステル)

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 ガールだなんていってはいるがやっていることは『オールド・ボーイ』の復讐鬼二人分の大殺戮。釘抜き部分でヤクザをズタズタにしていく様は壮観です。耳が不自由なのか兄であるベースボール・バットマンとは手話でコミュニケーションをとっていたり、大きなサングラスの向こうに秘密を隠していたりとキャラ立ちも充分。演じていたジュリー・エステルさんはアクション経験がなかったのにこの役のためにトレーニングを積んだそうです。天晴れですね。選出させていただきます。

 

〇『ゴーン・ガール』

ゴーンガール(ロザムンド・パイク

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 誰もが「ガールって歳なのか」と心のどこかで思ったであろう2014年のウルトラスーパーデラックスガール。いま一番その頭を開いて中を見てみたいと思われているガールでもあります。恋する表情が本当に素敵でしたね。今年の話題占領ガールとして選出させていただきました。トム・クルーズの『アウトロー』を借りてこなければ。

 

【ベスト野蛮賞】

〇『ザ・レイド GOKUDO』のアクション全般

 痛い!ムゴい!すごい!アクションのつるべ打ち。殺しにかかっている様がしっかりと感じとれて充実した気持ちになれました。感謝。

 

〇『サボタージュ』のアクション全般

 一般人巻き込みすぎ。 

 

【ベスト次男賞】

 殺人レイピストであるの兄の自業自得な死の復讐を毒母に命じられる悩める次男坊。インポゆえか口数が少なく突発的な暴力を振るうところがあるが、ある大きな罪悪感を抱えているため、とにもかくにも許してほしそうな表情をずっとしています。割を食ってばかりいる自己評価の低い受身系次男坊として選出です。

 

 100万ドルが当たったという胡散臭い手紙を信じて息子とともに賞金を受け取る旅に出る耄碌じじい。普段は徘徊老人にしか見えないのにふとした拍子に見せる瞳の奥の光が印象的。道中、故郷であるネブラスカに立ち寄って賞金が当たったことを伝えるシーンにて、兄に「きっと父や母も誇りに思っているだろう」と言われてどこか悲しそうな顔をする場面が素晴らしかったですね。兄の心無い一言に傷つくあたりに沁みる「次男」感がありました。

 

〇『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅

デヴィッド・グラント(ウィル・フォーテ)

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 耄碌した父親につきあってあげる心優しき次男坊。幼いころより「優秀な兄」と比べられてきたっぽい点もポイントが高いです。ブスの元カノに未練タラタラなところがグッときます。こうやって振り返ると『ネブラスカ』は次男坊親子が旅をする次男坊映画としても傑作と言えましょう。

 

【悪役賞】

キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』

マザー・ロシア(オルガ・カーカリナ)

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 レッドミスト改めマザーファッカーが暴虐の限りを尽くすためにスカウトしまくった極悪犯罪者のうちの一人。白昼の“警察10人殺し”シーンは映画における白眉でもありました。 出てくるだけで異物感があり、こういう悪役は本当に見ていて心が満たされます。ということで選出させていただきました。おめでとうございます。

 

『シークレット・ミッション』

総教官(ソン・ヒョンジュ)

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 人情、友情、束の間の青春などが展開する楽しくも切ないムードの中に、ここまで凶悪な顔面が乗り込んでくるという展開にゾクゾクしたという理由により選出です。物語る顔面。登場するだけで映画の雰囲気が締まる寒い国から来た男。当然のように強い。おめでとうございます。

 

【ベスト吐息賞】

〇『複製された男』のラスト

 「あーあ」って感じが良かったですね。

 

〇『ファーナス/訣別の朝』のラスト

 悲しみも孕むかっこいい吐息でしたね。

 

〇『サボタージュ』のラスト

 お疲れ様って感じでしたね。

 

【ナメていたけど殺人マシン賞】
5位『ザ・ゲスト』
デイヴィッド(ダン・スティーヴンス)

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 息子の友人を名乗る訪問者(ゲスト)は気さくでハンサムですごく器用。でもその正体は……?ときたらこの男。スイッチが入るとなにをするかわからない系男子の究極系。絵に描いたようなハンサムさも含めて選出せずにはいられません。おめでとうございます。 
 
4位『ポイント・ブランク~標的にされた男~』

ペク・ヨフン(リュ・スンリョン)

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 謎の陰謀に巻き込まれて重傷を負った男が実は元傭兵だったという気抜けするほど気持ちのいい設定で大暴れを披露してくれるのがこのぺク・ヨフン氏。可愛い弟や妻を人質に取られた医者のために高い戦闘スキルを発揮するが基本人を殺さないあたりに優しさを感じる。すごくいい人なのである。以上が選出理由です。 

 

3位『監視者たち』
ジェームズ (チョン・ウソン

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 大胆不敵な強盗を繰り返す知能犯……かと思いきや万年筆で瞬時に人の胸と首を突く殺人スキルも有している。大勢を相手にした場面でも華麗に立ち回り次々と敵を瞬殺していく様は圧巻。万年筆一本でここまで大暴れを見せた殺人マシンもそうはいない、ということで選出いたしました。 

 

2位『ファイ 悪魔に育てられた少年』

ファイ(ヨ・ジング)

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  極悪強盗団五人組に育てられた少年。まだティーンエイジャーなのに車の運転から銃器の扱い、格闘術にも長けているヤング殺人マシン。ここで振り返ってみると、韓国映画には殺人マシンが異様に多いが実に頼もしいですね。自分の過去を追求する過程で凶悪なパパ軍団に宣戦布告をする心優しい殺人マシンということで選出。

 

1位『イコライザー

ロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン

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 2014年、多くの映画ファンを驚愕させた殺人マシンといえばやっぱりこの人!「やることないから……」というときにセックスをするのが田舎者なら「ロシアンマフィアの殲滅」に乗り出すのがこのロバート氏。不眠症に悩んでいたのにチンピラ数名をぶっ殺した夜は爆睡するのでびっくり仰天。その一方で同僚には優しく、献身的で、ユーモアたっぷりに接してくれる。恐らく今年公開された映画の中で最も強く最もサイコで最も優しい男、ロバート・マッコール氏は堂々1位で決まりです。ありがとうございました。

 

【ベスト無職賞】

〇『イントゥ・ザ・ストーム』

YouTuberコンビ(カイル・デイヴィス&ジョン・リープ)

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 無職、実家住まい、女性経験なしという捨てるものが命くらいしかないコンビ。すごい動画をYouTubeに上げて再生数を稼ぐことしか頭にないので化け物級の竜巻にも超ハイテンションでブッコミをかける。みんなが必死に逃げ惑う中、こいつらだけは本当にずっと楽しそう。何も持っていない人間が最強であることを証明した無職の鑑である。

 

〇『ゴーン・ガール』

ニック(ベン・アフレック

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 五年目の結婚記念日に妻が行方不明になったというのにどこか他人事で終始軽薄な(元)無職。かつて失業した際には自宅で一日中FPSをしたり「今後に必要だから」とか適当なことを言ってマックブックを買ったりするなど散財癖もあり。顎も割れている。

 

【ベスト乳首賞】

 〇『複製された男』のメアリー(メラニー・ロラン

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『複製された男』ではこの人の乳首が見られます。 

 

〇『ゴーン・ガール』のアンディ(エミリー・ラタコウスキー)

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『ゴーン・ガール』ではこの人の乳首が見られます。

 

【ワースト部門 今年は昨年の『ダイ・ハード/ラスト・デイ』のように「こんなに酷い有様のくせに満足気な顔してんじゃねえぞこのデブ!」と憤慨するような映画に遭遇する機会には恵まれませんでした。悔しい!他『TOKYO TRIBE』の寒さ・ダルさも相当キツかったものの竹内力関連のシーンを全部抜きにして考えれば好きな場面も多くあったし、ラップでミュージカルという試みが面白いので今じゃ全然ありな気分。期待値との落差でいえば『泣く男』が思い出されるけど、「プロの殺人マシンかと思いきやメソメソしすぎ」という問題さえ除けばアクションやストーリー展開も大好きです。似たような状況の主人公が登場する気持ちのいい傑作『パニッシャー:ウォー・ゾーン』が先に存在していたという悲劇もあるため、ここで蜂になろうという気分にもなれません。もっと腹を立たせてくれ!怒りたい!ああもう!なにやってんだ中島哲也!いい線いってるぞてめえ!ということで2014年劇場鑑賞映画のワーストは『渇き。』を選出させていただきます。暴力演出から匂い立つ浅薄さにのれないという点が『ハードロマンチッカー』っぽかったし「わざと」ダサくやってますよって演出が本当にただダサくて不愉快だった一方でおもしろいシーンも結構あって(デパートの屋上は好き)トータルではなかなか迷うところ。しかし中島監督の「なぞるような暴力」には寒さを覚えるし、それはもしかすると想いのこもってなさに対する恐怖なのかもしれない。人を傷つけ慣れている人があまり痛みを想像しないまま「過激なやつやってみるか」と仕上げちゃった感じ。過言は承知だけど、若干のサイコパス感も出てる。ちょっとストレスが溜まった。あと登場人物全員がことごとく安いアホタレでかつ魅力があるわけでもないので気を遣う。アヤカ・ウィルソン中谷美紀を誘って殴り込みに行きたい!中島監督、アヤカ・ウィルソンに怒られたときの痛みを思い出して!次回作楽しみにしているよ!

 

 

  以上、わたくしの2014年劇場鑑賞映画総決算でした。来年も面白そうな映画が山ほど公開されるそうです。うう、DVDでも追いつかねえや!見逃した映画はDVDで後追いだ!ということでまだまだ2014年は終わりません!あと一週間もある!

 みなさんも素敵な年の瀬をお迎えください。来年に向けて英気を養おうぜ!

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