MidnightInvincibleChildren

認知バイアスとビーフ

 

 

目標がない。これになりたい、あれやりたいとあまり思わない。十代のころは思っていたかもしれない。実はいまだって思っている可能性はあるが、自己認識が追いついていないのかもしれない。目標がないというより、目標を立てたところでつらい気持ちになりそうだなと思っている。進みたい道の障壁を避けるべく、関係ない横道にどんどん入っていって、元いた場所に戻る画策もせず、居心地の悪い場所に立ち続けている。そんなふうにずっと過ごしている。

 

欲求も減ってきた。なにかを欲すると、がんばらないといけなくなる。身近にある物だけで完結させようとする。なので日々に広がりがなく、風通しも悪く、いざというときに足を取られる。

 

嫌いなものばかり増えていく。自分に近づけるか突き放すかで動いている。ずっとエネルギーがないから、最小限の動きでなんとかしようとして、もうちょっと手を伸ばすだけで触れたはずの物を無視する。はじめからそこになかったかのように振る舞う。

 

あらゆる思いつきをストップさせる悪い認知を見つけ、その首根っこを掴まえたい。自分の中に、他者を多く介在させたい。悪い記憶ばかり優遇させたくない。楽しかった記憶を、過去だけに独占させない。まずは「楽しかった」ではなく「楽しい記憶」と呼ぶことから始める。それは今この瞬間にも存在しているものとして扱う。とかいいつつ、いまはなにも浮かんでこない。そこにわざわざ傷つくこともしない。ちょっと眠いだけだし、ちょっと身体が重たいだけだ。そういえばここ一ヶ月ほど、右肩をずっと痛めている。原因はわからない。寝違えたか、キーシファイティングメソッドの真似をしたのがよくなかったのか、なにも覚えていない。

 

本当になにも知らないので、この世界にどういう場所が、どういうふうに存在するのかよく知らない。知らないことを選択肢にできない。なので選択肢をそもそも持っていない。調べても調べ方が悪いのか、よくわからないままでいる。

 

いまある物が減っていくだけの人生なのだとどこかで思っている。自分を消しゴムみたいな存在に見立てている。そんなことないよって誰かにいってもらいたいし、実際いってくれる人も大勢いるのだろうが、いざその言葉を受けたときにちゃんとキャッチできるのか、その能力が自分にはないんじゃないかって、そんな不安を今日も心臓が全身に回し続けます。

 

 

 

 

 

 

 

 

と、過去の僕は書いております。

 

ここからは「気分がいくらかマシになった」状態の僕が、その間に何をしたのかを記していく。

 

・外に出た
・パン屋で100円のパンを買って食べた
・ホットのほうじ茶を飲んだ
・人と会話した
UNIQLOで試着した
・『鬱の本』2ページ読んだ
・早めに風呂に入った
・夕飯をつくった
・それを食べた

 

上記のどれに効果があったのかはわからない。そもそも上記のことをする間に流れた時間も無視できない。さらに忘れてはならないのが、僕は一度自分の気持ちを冒頭のように書いて吐き出した。すべてが複合的に僕のコンディションを立て直したのだと思う。そんなふうにこれからもやっていくと思う。なので一度、ここに記録し、思い出したときにでも振り返られたらなと思った。