MidnightInvincibleChildren

彼女がオリTに着替えたら

 
 
かねてからの約束だった初デートの日、待ち合わせ場所である東武東上線成増駅に現れた彼女は真っ白な無地Tシャツを着ていた。
違った。
無地じゃなった。
 
 
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「それなに?」

 
「これ?」
 
「うん」
 
「もっとよく見ていいよ」
 
僕は眉根を寄せながら腰を折って顔を近づける。彼女の胸元に。なんてところをまじまじ見つめているのだ。すかさず顔を引いた。
 
「あ、ごめん」
 
「なにが?」
 
「いや、別に」
 
「よく見てよ」
 
「うん……」
 
「わかる?」
 
「黄色い……なんだろう」
 
「もっと見て」
 
「んん……?」
 
「わかった?」
 
「ええっと……」
 
彼女は笑みをたたえながら、悪戯っぽく目を細めて言った。
 
「マンゴー」
 
「え?」
 
「冷たくて美味しいマンゴー」
 
 
 
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実家から送られてきたマンゴーをモデルにしてTシャツをつくりました。
 
その他にも 
 

「冷たくて美味しいマンゴー(よそ行き)」

 
 
 
 

「冷たくて美味しいマンゴー(party time)」

 
 
 
 などをご用意しております。
 
これらを身につけ、実家に帰省したり、ナイトプールに行ってはいかがでしょうか。