MidnightInvincibleChildren

自分、帰宅部っす。根性には自信があります。

 


去年書いた2万字くらいの短篇をブラッシュアップしている。正直そんなに捗っていない。そういうものほど頭を占めがちで、興奮と焦燥が交互に押し寄せている状態が続く。


それでも「ふとした拍子」としかいいようがないタイミングで、案が湧いてくる。まだ力むことへの懸念があって、力を抜いたからこそたどり着いたんだろうな、みたいな話をたくさん書いていきたい。かっこつけたい。そういう欲は持っていたい。


更生保護のことを勉強したくて『すばらしき世界』を観た。刑務所から出所するまでの事務的な流れを描く冒頭から、のめりこんで観た。役所広司、声張るとなにいってるかわからないときがあるが、うますぎる。主人公であるヤメ暴ブチギレ男に、決して冷たすぎない(十分とはいわないが)世界の描き方の塩梅がよかった。はじめて仲野太賀が良すぎるとも思った。居場所を求める男の目から見たこの世界。あのラストは、いまの僕としては鼻白むものではあったけれども。

 

『東京都同情塔』で芥川賞をとった九段理江の前作『School girl』を読んだ。表題作は、どこかミニマムなようでいて底しれない感触が残る。良かったけどよくわかっているわけではない自覚はある。併録されたデビュー作『悪い音楽』は最高だった。生徒を猿だと思っている中学校の音楽教師ソナタの話です。韻も踏みます。笑えます。


ネット上のライフハックをすぐ信じるのでペペローションを使ってヒゲを剃ってみた。ヒゲが濃くて範囲も広い。でも肌はそんなに強くない(最悪)。ぺぺは軽すぎてうわ滑っている感じ。水ですぐ洗い落とせるという企業努力が、髭剃りには向かなかった。僕的に、弱酸性の洗顔フォーム(ペースト状を直塗り)が一番で候。


呉勝浩の『爆弾』を読んだ。ずっと読みたかったが、分厚いからともったいぶってしまった。いざ読み始めると2日で読み切ることができた。楽しい。高校のころ、かっこつけで挑戦した純文学がついにわからずエンタメ小説に切り替えたときのリーダビリティへの興奮が蘇ってきた(どっちが良いとかじゃないよ)。酔って人を殴った容疑で取り調べを受ける「スズキタゴサク」を名乗る中年男性が、これから起こる爆発について語り始めたことで、東京中をパニックに陥れる大事件の幕が上がる。このスズキタゴサクと名乗る男の食えなさがたまらない。事件の全貌は?目的は?そもそもおまえは何者?二字熟語系タイトルかつ人間のダークな面を描く作品なので、川村元気あたりがプロデューサーとして関わって東宝あたりが映画化しそう(『告白』『悪人』『怪物』…)。僕は劇中の描写との乖離こそあるが、スズキタゴサクにトム・ブラウンのミチオを当てて読んでいました。


芸人のミナミカワが昔映画館でアルバイトをしていたとき、東宝社員である川村元気がシフトを作っていたらしい。


Netflixで『バッドランド・ハンターズ』観た。マ・ドンソクのパワーとスピードが合わさったアクションやばすぎる。更には『ザ・レイド』オマージュをふんだんに盛り込んだ廊下バトル。見応えが凄まじいものになってしまった。マ・ドンソク演じる主人公も世紀末用の倫理観なのでショットガンに鉈と、一撃必殺スタイルなのも気持ちいい。ちゃんと強いボスキャラとの一騎打ちもある。一方でこの映画の敵に関する「設定」のあれこれはあんまり好きじゃない。なんだかんだ一番のおもしろポイントはこれが『コンクリートユートピア』と同じ世界の話だということだと思う。


YouTubeで理容室で施術されてたり、マッサージを受けている人の動画をよく見る。海外だと首がもげるんじゃないかってくらいに頭皮を揉みまくるものとかあって楽しい。頭のマッサージをしている最中、急に両手を叩き合わせて「ボンッ!」とか音を立てたりすると嬉しくなる。マッサージ業界にはタップ音文化がある。髪を逆なでするのは本当に気持ちがいい。生活のなかで、体中の滞っているものが急に許せなくなるときがあります。


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永野のラジオ聴いてたら年末の仕事が最悪だったという話をしていた。午前中のしごとで会場にはファミリー層もいたのに出演者(ホスト側)のひとりが泥酔したまま登壇、女性器の別名称を連呼、舞台裏でもその感じだったのを見ていたので「◯◯(運営側)の発展のためにこいつをクビにしろ!」と会心のツッコミを入れたらその出演者が激怒。凄まじい声量で罵声を飛ばしてくる。イベントを進行している最中もずっと睨んできていたので、永野は司会者に挙手し、怖くて言葉が出ない旨を申告。すると相手はさらに怒ったのでそのまま歩み寄り、なだめつつ、ハグをした。すると相手の機嫌が良くなり(機嫌良くなってなお女性器の別名称を連呼)、お客さんもいくらか安心した様子のままイベントは終了。泥酔していた人から「すいませんでした、観たことあるかもしんないっスけど、全然どういうネタとかはわかんないんで、全然わかんないっす」と謝罪。運営側もヘラヘラした様子で「すみませんでした、なんかうちのが」と話しかけてきたので永野も怒る気にもなれず終わらせようモードで切り抜けて帰宅。

 

「年末」「泥酔」「ガラ悪い」「運営もヘラヘラ」という情報から、たぶん格闘技係のイベントだろうと予想した僕は早速検索。すぐ見つかりました。嫌な世界~~~。その後永野は「結婚式に疑問を感じている」というリスナーメールを読んでまたスイッチが入っていた。いい回でした。

永野③#8「年末の最悪な仕事」 - 芸人お試しラジオ「デドコロ」 | Podcast on Spotify

 

永野のいう「アメリカのおもちゃを愛でてる芸能人(成功者のこと)」っていまいちピンときていない。

 

GUで胸ポケット付きヘビーウェイトロンTが990円になっていたので2枚買った。

 

化繊のものは化繊、綿のものは綿で合わせたほうが静電気は起きにくいらしい。

 

覚えて帰りな。