MidnightInvincibleChildren

いつかあなたにはすべて打ち明けよう

 

ずっと雪が降ってる。

 

TikTokを中心に『愛のしるし』を初めとしたPUFFYの曲が再流行していると、Mステがしつこいくらい喧伝する。僕も『愛のしるし』が大好きだ。映画版『ウォーターボーイズ』のラストパフォーマンスで使われていたくらいから好きだ。森七菜がカバーしているやつはあんまりグッとこなかった。でも森七菜きっかけで作詞作曲がスピッツ草野マサムネだったことを知り、スピッツバージョンを聴いたらグッときた。「いつかあなたにはすべて打ち明けよう」って歌詞が特に好き。いまは打ち明けられない事情があるっぽいから。


2023年2月7日放送分の爆笑問題カーボーイのゲストが松村邦洋だった。前回ゲストとして登場したのが2019年の7月だったらしいけど、もうそんなに経ってんのかと思うくらいはっきりと覚えている。今回のやつも電車移動中などに聴いたのだけど、面白すぎてマスクがあってよかったとすら思った。松村さんの、フリに対するモノマネ反射神経がとにかく凄くて、爆笑問題の制止も振り切って延々モノマネし続けるのでこっちの休む暇がない。たけしからアーニャまで、とりあえずやってみるその瞬発力が最高。もう5周くらい聴いています。

 

『ガンニバル』のドラマがめっぽう面白いと評判だったので、ディズニープラスに再入会し、夜中までかけて一気観。全7話。面白すぎる。岡山県の供花村という限界集落に赴任した駐在の男が、村で絶対的権力を持つ「後藤家」や閉鎖的な村社会の嫌な感じ、悪しき因習などに巻き込まれていく話。田舎に赴任してきた駐在、と聞くと田舎好きの僕としてはどうしても「ものすごく嫌な目に遭うんだろうな」と身構えてしまうし、実際彼は本当に嫌な目にばかり遭う。そりゃ前任者が精神に異常をきたすのも無理はない……とこちらが思っているのもつかの間、この阿川大悟はちょっと様子が違う……というのが今作のみそだ。警官としての冷静さと瞬発力のある暴力性が共存するキャラクターなので、物語上どんな嫌なことが起きようと主人公側のレスポンスが楽しみになる。そんな魅力がずっとキープされている。本当は暴れたくてしょうがない一方で社会性もあるため、本人の倫理的にOKが出ればぶん投げたりぶん殴ったりしまくるし、ちょっと迷う部分があればちゃんと我慢する、そのメリハリも心憎い。田舎大好き人間である僕は田舎特有のいやらしさみたいなものが特に大好きで、時代錯誤な価値観で上からものを行ってくる「らしさ」にグッときたりするんだけど、そんな「らしさ」に対しても「小さな声で悪態をつく→愛想笑いや会釈で煙に巻く」という対応の最適解を見せてくれる。とにかく僕はクソみたいなコミュニティにエネルギッシュな異物が介入してかき乱す話に目がないので、『ガンニバル』が本当に大好きになりました。柔道の投げ技、締め技をたくさんマスターしたいですね。

払腰

 

水曜日はサービスデーだったため『イニシェリン島の精霊』を観てきた。『スリー・ビルボード』を撮ったマーティン・マクドナー監督の新作。「仲違い」に端を発する物語ということで、鑑賞前から自分の過去のあれこれを頭の中に用意しすぎていたきらいがあって、鑑賞中はいまいち入り込むことができなかった。ただこの先何回も観直したいとは思っている。散りばめられたちょっとした言葉とか、人物の顛末などが、ずっと残っている。バリー・コーガン(キオガン?)の役が特に印象的だった。思い出すたびやりきれない気持ちになる。そんなキャラクターがいるだけで、十分観て良かった。

 

僕は現在、Instagramでマイクを手に持って自らコーデ紹介をした後に「かわちい」で締める系動画の本家以外をすべてブロックする仕事をしています。前職は映画館職員だったのですが、劇場のTwitterアカウントの運営も担当していたので、その経験も活かせているかと思います。

 

ではまた。