Payback

職場への不安がたまる一方なのは、僕が自分の意見をはっきりと口にできない点に原因があるのかもしれない……という気分で悶々とすることが多くなってきたが、よくよく考えてみるとそうやって自己に責任を追及するこの思考こそ、この状況のあたえる被害の一つなのだ。敵は奴らだ。

今週は遅番→早番のシフトを組まれた。これはシフト界のタブーである。早番終わって帰宅した後、夜の10時過ぎにまた職場に顔を出して作業をした日もあった。ろくな引き継ぎもないまま人が辞めていくので「できるのが僕だけ」という業務が多すぎる。しかしほかの人間もいっぱいいっぱいなので共有を図れない。思えば四月以降、状況はどんどん悪化していく。日に日に肩甲骨周りのストレッチばかり覚えていく。

今日は休みだったので早起きして一回シコって二度寝した。その後歯医者に行って根の治療をしてもらい、部屋に戻って三度寝した。その間に上司からスマホに連絡が入っていて、確認すると明日の早入り指示だった。明日は大事な業務があるのだけど、それを丸投げされた。てっきりその上司がやるもんだと思っていたので、かなりの残業をしてまで事前準備を済ませての休日だったのに気分は急降下。怒りをこめた長文を書いたあと、全消しして了承の返事をした。『ワイルドスピード/スカイミッション』の冒頭でステイサム演じるデッカード・ショウが病院を立ち去るシーンに流れていた曲『Payback』を聴きながらコンビニに行って500mlのエナジードリンクを買ってがぶのみした。明日早入りするくらいなら今夜出勤する。タイムカードもしっかり切って、記録として残す。

舞城王太郎原作・百々瀬新漫画の『この恋はこれ以上綺麗にならない。』1、2巻買った。『バイオーグ・トリニティ』はがっつり挫折した僕だが、この作品はとっつきやすさをしっかり保っていて親切だ。潔癖という「衝動」にとりつかれた少女が主人公な点もグッとくるし、絵も可愛い。

ということで久々に舞城王太郎の短篇を読みたくなってきた。ここ最近のニュースなどを見ていて思いだしたのが『トロフィーワイフ』なので、今日はそれを読んでみようと思う。

ここ最近は洗濯物が一瞬で乾くので最高だ。この気分も日干ししたい。不潔なぞうきんみたいなにおいがする。

明るい未来の話

有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMERに松村邦洋が出ていて森光子のモノマネをしていた。ひさびさに息ができなくなるほど笑った。

その後、爆笑問題カーボーイにも松村邦洋がゲスト出演していた。前半のウエストランド井口のチンコ画像流出の話もまあ良かったけど、やはり森光子のモノマネがすべてをかっさらっていった。

今日は仕事量に息切れしてしょうもないミスに2時間ほど取られたので退勤時間が3時間半押した。ということは、しょうもないミスがなくても1時間半は押すような業務量だったということだ。許さない。怒りを殺すな。都合の良い前例を作るな。場を乱せ。不快な相手を不快にさせろ。いつでも暴れられるんだぞ、という虎の目を見せろ。仮にスーパーパワーがあったら僕は迷わず職場をめちゃくちゃにするだろう。果たしてその行為はヒーローとヴィラン、どちらととられるのだろう。

10:30に歯医者を予約しているので寝なくてはならない。AM4:37。

めちゃくちゃだ。当たり前にはしてやらない。

29

今日は休みなので、散髪の予約をすればよかった。暑いのに髪は伸びる。髪が伸びてると暑い。

誕生日を迎えた。29歳。なんでもできる気がする。大学時代より腹筋は割れている。単に痩せただけなのかもしれませんが……。仕事じゃ凡ミス連発。潰れるとしても僕は意図して派手にぶっ倒れたい。生存者バイアスに風穴をあける演出が必要だ。真実はだいたい素通りされる。

ついには職場の全員が憎々しい。またクソみたいなシフト組んだら鳩尾を爪先で蹴る。

休みが欲しい。不安のない休日がほしい。

鳩尾を爪先で蹴るために、今日からまたスクワットを始めます。

2016年の今日、僕は深夜徘徊中に公園でカブトムシを見つけた。

いい夜だった。

されど空の青さを

職場の先輩がついにやめ、すぐに助けを求められる相手もいなくなり、しょうがないので、できるだけ楽しい方を選んで生きていこうと思う。

梅雨が明けたようで、信じがたいほどの快晴。今日は休みだったので1ヶ月半ぶりに歯医者に行き、近所の台湾料理屋でお昼を食べ、ドンキで洗剤とか芳香剤を買い漁った。湿度は高いが、日中の日差しで洗濯物がすぐ乾くのが嬉しい。これからの季節こそ、いい香りをまとって過ごしたい。

昨日からAmazonプライム・ビデオで『ザ・ボーイズ』というドラマの配信が開始された。スーパーヒーローたちが大企業の管理のもと活躍している世界が舞台で、主人公は電機店に勤務する青年ヒューイ。ある日恋人が「超高速」を売りにするヒーローに轢き殺されたことから、ヒーローたちを陰で取り締まろうとする謎の男にスカウトされる……という話。めちゃくちゃ面白い。原作者も制作もあの『プリーチャー』シリーズと同じということもあり、カラッと陰惨で強烈にブラックなテイストがよく似ている。全8話。短い。一気見余裕。

なんとかなるといい。すべてが。

眠れぬ朝

仕事辞める辞める言っているうちに自分の感情すらまともに把握できなくなった。

とにかく今日は疲れた。

この職場にいる自分の行く末を徹底的に悲観する夜だった。夕飯も食べずに深夜2時まで残っていたけれど、ただひたすら途方に暮れ、なすすべも見つからず、頭も回らないので帰宅。もやもやをまとって、小さな小さな悪態が、ささくれから流れる血みたいに次々と出てくる。

買った半額弁当も冷蔵庫に入れた。結局明日食べる。

寝落ちするまでスマホいじろうと思ってウィキペディアとかいろいろ見ていたらたまたま覗いた作家さんが2004年に自殺していた。

明るい未来の話をしよう。

⬆︎まで書いて寝落ちしました。

前の晩にめちゃくちゃ不安なこと残しておくと早起きできるのでオススメ。

今日は休みなので、二度寝して掃除して壁とか殴ります。

休日なにもしない人

ここのところ天気が移り気なので、僕自身あらゆることに集中できずに過ごしております。

今日は休みで、昨夜が遅番だったとはいえ定時きっかりには帰れたため朝の7時ごろ起床。天気悪いので出かけるのもだるい。本日公開の『天気の子』かずっと気になっている『トイ・ストーリー4』を観に行こうかな、と考えるも、まずは二度寝。思いのほか寝てしまい、午後1時に起床した。

ものすごく天気が良くなっていたのでまず洗濯物をベランダに干した。先日買ったUNIQLOの安売りTシャツを着て近所の台湾料理店でランチを食べる。それからドンキに行ってキッチンハイターを買った。外には終業式を終えたばかりの小学生がたくさんいた。僕も夏休みが欲しい。十年あってもいい。

このまえの三連休に弟が遊びに来た。食欲が異常なので、普段ゼリー飲料ばかり摂取している僕は呆気に取られてしまったが、つられて普段よりもたくさんごはんを食べることができた。お酒も飲んだ。このエネルギーをキープするには、外に意識を向け続けなければならない。そう思ったが、弟が帰ってすぐに仕事にのまれて生活が荒んでしまった。最近は少しずつ、上司の注意が気にならなくなってきた。

本にも映画にもろくに触れない生活は続いている。楽しみといえば新しい服を買い、古い服を捨てることくらいだ。といってもUNIQLOとGUでしか服を買っていない。それ以外のブランドを知らない。

父の日のプレゼントを約1ヶ月遅れで送った。アディダスのスニーカーだ。父親は僕らが履かなくなったスニーカーを嬉々として履くような人だったので、サイズにも迷わない。今日届いたようで、気に入ったかどうかはわからないけど、ちゃんと履いてくれと思う(その後、サイズが大きいとの連絡あり)。

かなり世話になった先輩が辞める。来週にはいなくなってしまう。よくわからないセクションをいきなり任された挙句に、バイトの穴埋めまでさせられたせいで殺意に支配されていた僕を何度も助けてくれた。先輩はすっかり最終回モードで過ごしているので、いらない備品をガンガン僕にくれたり、遅番終わりに飲みに誘ってくれたりする。真夜中、閉店間際の居酒屋でハイボールを飲みながら「ネットサーフィンばっかりやってたからぐるなび県内網羅したよ」と言っていた。

「やれることはさっさと終わらせてあとはぐへーって過ごしてた。だってさ、頑張っても給料上がんねえじゃん」

その通りなのだ。なにかが報われるという感覚に乏しいので、あえて頑張らなくても同じ気がしてくる。目標地点がどこにも用意されていない。あるのは間の悪い説教ばかりで、虚しくなってくる。

今年度に入ってから、唯一書き上げた短編がある。人生初の寄稿用に書いた作品で、緊張はあったけど、大学時代から書こう書こうと思い続けたまま先延ばしにしていた話を書いた。文字数制限があるおかげで、延々と膨らむだけの構想のあちこちを思い切って削ることもできた。誘ってもらえたこと、応えられるよう頑張れたことそれぞれの嬉しさがあって支えとなっている。

『凪のお暇』観て寝ます。土日仕事。知るかよ。

The Man Who Bullshitting

 


相変わらずクソみたいな環境でなんとか呼吸を続けている。こういう愚痴をなんの配慮もなくこぼせる場が必要なくらいずっと気を張っている。これはもう僕の性質なので、そこを改善するというひどく時間の掛かりそうな方法を取るより環境の方をなんとか整えていけたらなと思っています。

 

職場に人がいない。人がいればまだなんとかなる気がする。ただ人員不足を埋めるために新しい人員を確保してもその人を教育する人がそもそもいない、なぜなら人員不足なので。じゃあ人をもっと雇おう、でも教育は……という状態が続いているので、たぶんこの職場はいま迷子なのだ。僕はジャックの不安な心です。ジャックを見捨てて外を勝手に歩けたらどれだけいいでしょう。

 

生活リズムも安定しない。早番遅番などというシフト制の勤務なので、早番の翌日が遅番で、そのまま遅番が連続して休みに入って、結局昼まで寝てしまうであろうから予定も入れないままで……気が付くとそんな感じで三ヶ月ほど経とうとしている。

 

日課としていたスクワットもやめてしまいました。疲れるからです。

 

僅かな時間で漏れ聞こえてくるニュースも不快なものばかりで、向き合わなければならない課題というよりも、避けて通りたい穴のような、張りのない気持ちで迂回している。

 

職場に嘘つきがいる。僕もよく嘘をつくのだけど観ていてやっぱり気分はよくない。嘘にも最低限のマナーがあると思うのだけど、杜撰で自分ばかりを先行させた子供じみた嘘ばかりをついている。色んな人に色んな種類の嘘をつき、その場にいない人を敵に仕立てあげることで一時的な味方をつくろうとする。結果、いたずらに波風ばかりが立っている。陰口とかそういうネガティブな磁場を形成し、その中でぐるぐるしているやつらは結局周囲のちょっとした思いやりとかを食い物にしていくので、いい人から順に疲れてしまう。

 

今日も今日で色々あったため休日にもかかわらず出勤したらその嘘つきがいた。僕がいない間に僕のことに関してもいろいろと愚痴っていたらしいので、本人に直接謝ったら全然気にしていない風を装ったあとでこう言った。

 

「忙しいのはわかりますが、引き継ぎメモとかでちゃんと共有してくれると助かります」

 

僕は共有ノートに引き継ぎ内容を記録した記憶がはっきりと残っていたので、ん?と思ったがなにも言わなかった。あとでこっそり確認してみるとちゃんと引き継ぎ内容を書いていた。なんなんだあいつ。怖すぎる。二度と話したくない。

 

そんな日々がしばらく続き、僕はついに限界を迎える。

 

人員不足は悪化の一途をたどり、繁忙期にもかかわらず三つの部署それぞれの作業を同時に行わなければならなくなった。不明点の詳細を聞くためにほかの職員に連絡を入れてもなしのつぶて、片方では結果ばかりを催促されるなかついに気を失ってしまった。

目が覚めると病院のベッドにいた。

 

ついにこういう日がきてしまった。そう思いながら首を静かにもたげた。

 

すると、ベッドサイドには人がいる。

 

あの嘘つきだ。嘘つきは「大変だったんですよ」と言った。

 

「あの忙しいなか倒れちゃって、こっちとしてもどうしていいかわからないじゃないですか?電話はかかってくるし現場にも出なきゃならないのに」

 

僕は点滴の打たれている左腕を眺めている。

 

「伊藤さんが救急車を呼んで、それで運ばれたんですよここに」

 

青白い腕だった。ヒビ割れのような手の甲が、あまりにも醜くかった。

 

「体調管理も責任のうちだと思うんです。よろしくおねがいしますね」

 


その夜、僕は点滴の針を引き抜いてスーツを身にまとった。倒れた日と同じ格好で職場に向かい、警備を解除する。作業室の灯りをすべてつけると、そこに保管してあるエアダスターの中身を順に空けていく。かれこれ数十本。あとはいつも通り機器の起動をタイマーでセットするだけだ。深夜0時。静かにドアを閉め、非常階段を駆け下りた。

 

 


これは誰の記憶にも残らなかったお話だ。

 

なぜか。

 

退屈だからだ。

 

下手くそな嘘と同じで、誰も興味がない。

 

興味をもってほしければ行動することだ。

 

人々が待ち望んでいることを。

 

ゴッサムシティの諸君。

 

この夜も忘れてみせてくれ。

 

できるもんならな。

 

 

 

 

 

「東京都心の夜景(ヘリコプターから空撮)」

 


 

 

 

どうか僕らを何者かに

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元号が変わった瞬間も仕事をしていたことが本当にショックで仕方がなかった。ちょっと泣いちゃった。今月はそのショックがずっと続いている感覚がある。疲れが抜けない。頭がまわらない。誰のことも許せない。

 

相変わらず人が足りないのにろくな引き継ぎもないまま更に人が辞めていくので、いざトラブルが発生してもまともな対応ができない。つまり終わり。僕はいま、いろいろが終わっている環境でなにも終わっていないふりを続けています。

 

しかしふと冷静になってみると、不安に踊らされて四六時中仕事のことを頭に浮かべているうちは結局なにもうまくは回らない気がしてくる。「そればっかり」になるとだいたいダメなので、違うことに時間を割こうと思う。

 

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Amazonプライムビデオで配信されているHBOのドラマ『シャープ・オブジェクツ』をゆっくり観ている。原作は『ゴーン・ガール』のギリアン・フリンで、記者のエイミー・アダムスが故郷で起こった連続少女失踪事件を取材するために帰省。辺鄙な田舎町の厭~な実態と主人公の陰惨な過去が少しずつ明かされていく構成となっている。いわゆる毒親モノでもある。なんにせよ、閉じきったものはろくでもない。全8話なので近々観終わる予定です。エイミー・アダムスの十代の頃を演じる女優が、本当にエイミー・アダムスそっくりなのもいい。

 

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アベンジャーズ/エンドゲーム』に関してはブログに思いの丈を残しておこうと思っていたのだけど、労働へのヘイトに心が占められて余裕がなくなりました。とにかくめちゃくちゃ面白かった。吹替版と字幕版両方観たけど銀河万丈さん演じるサノスは最高。

 

 

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『ザ・フォーリナー 復讐者』も良かった。復讐鬼ジャッキーを狩るために送り込まれた元軍人の男がパーマのかかった優男で、どことなくアーロン・テイラー=ジョンソンに似ていた。アーロン・テイラー=ジョンソンといえば『シャンハイ・ナイツ』にてスリの得意な少年役でジャッキーと共演しているし、主役を張った『キック・アス』のアクションはジャッキーのアクションチームが担当しているなど、なにげにジャッキーと縁のある俳優なので、あの役はアーロン・テイラー=ジョンソンでもよかった気がする。でも似た俳優をキャスティングという狙ったのかどうかあやふやな感じも楽しかった。公開を記念してアトロクで放送した『ジャッキー・チェン総選挙!!』も最高だったのでぜひ聴いてほしい。ジャッキーちゃんの石丸博也版のモノマネも最高。

特集:ジャッキー・チェン総選挙!! https://radiocloud.jp/archive/a6j/?content_id=57447

 

 

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つい昨日『アメリカン・アニマルズ』を観た。なにげに注目していた作品だったのだけど、観ている間ずっと緊張していた。大学の面接で「あなたについて教えて下さい」と言われて言葉に窮してしまうスペンサーに象徴される「何者」問題や、現状への不満や未来への期待の低さからじわじわと沸いてくる「なにかでかいことやらなきゃ」という偏った使命感の暴走とその顛末。「なにかやらなきゃ」が先頭に立ってしまっているためろくな計画も立てられず、不測の事態にはこれでもかと無様を晒す。僕はあとあと怒られるかもしれないというリスクに対して高揚を勝らせることが出来ない臆病さが売りなので、そんな自分にコンプレックスを抱いたことも数知れないけれど、ノリじゃ済まされない一線の意外な軽さはなんとなくわかる。踏み越える瞬間というものは当人たちにとってはあまりにも一瞬で、与える影響と範囲は想像以上に重く広大だったりする。こちらの事情なんて意に介さず世界は回り続ける。ただそれでも、好きな映画のサントラを聴きながら「うまくいく」自分たちをイメージしていたあのシーンで泣いてしまった。どれだけ浅はかだろうと、「どうか僕らを何者かに」という願いはずっと切実なのだ。

 

ということで僕はこれからも映画のサントラを聴きながら未来に思いを馳せ続けることでしょう。多めに睡眠時間をとったり、B4サイズの無地のノートに罵詈雑言を書き出すことで頭のガス抜きを図るでしょう。時には悪意でもって困難を乗り切るでしょう。スクワットを再開し、日光を浴び、肉を食べるでしょう。もっとずっと楽な人生を求め続けるのでしょう。そのための努力は惜しまない。サービス業も遅番も業務のかけもちも不安定な人の相手もぜんぶやめて、毎日100ツイートくらいしてから寝たい。

 

 

 

 

 

ブドウ糖

 

 

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寝坊した朝に情報番組を見ていると、「GW最大10連休 あなたは何日お休みですか?」という街頭インタビューが流れていた。そこで「10連休あります」と答えていたのは「医療関係者」の女の人だった。次に5連休だと答えていた若い男は「不動産会社」の社員だった。僕は、5~10連休を取得できているような職種をぜんぶ覚えておかなくてはと思い、血眼になって画面を睨みつけたあと、消費期限の過ぎた卵を焼いてつくったスクランブルエッグを食べました。


無職期間の長さから、ちょっとの頑張りにも及第点を与えられるおおらかな人間となった。僕は連日、100点満点中500点を叩き出している。ちょっとやりすぎなので、ここらで100連休くらいぶちこみたい。

 

 


U-zhaan×環ROY×鎮座DOPENESS / 七曜日

 


いまの職場は定休日がないので、僕が休みの日でも必ず誰かが働いている。誰かが働いている以上なにかが起こり続けているので、Chill out中に急に連絡が来たりするのだけど、それがとにかく最悪だ。なにも考えたくないから部屋でひとり全裸で過ごしているというのに、全裸のままスマホを手に必死に返信内容を考えているその時間はもはや休みではない。次は必ず(遅番がなく)定休日のある職に就きたい。


ついさっき、同じアパートの下の階に住むヤンキー大家族のおばさんが「てめーふざけんな、ぶっ殺すぞ!」と叫んでいる声が聞こえた。誰に言っているかまではわからなかったが、いざというときは速攻で児童相談所に通告しようと思っている。

 

余裕はなくとも、大事な点は譲歩せず闘っていきたいものです。

 

遅番まで眠ります。

 

 

 

 

 

僕は君とエステに行きたい

 

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遅番業務が始まったため、遅番のない職業に転職することを決意した。いまの部署に異動してまだ1ヶ月も経たないので、単に環境への不慣れからくる疲弊なのかもしれないけど、自分の性格上、慣れに乗じて許しちゃいけないことまで許してしまいそうな懸念もあるので、決意は決意として固く残しておく。


休みの希望が通らない。研修中だからなのか、希望を聞いてもこない。どいつもこいつも、「仕事」を生活の中心に据えた思考でうんざりする。僕は家賃を払っている以上、一秒でも長く部屋にいたい。家賃補助とかが用意されているならまだしも、ないだろ、おい!


そう思いながらこなす業務のはかどらなさは凄まじい。すでに理解している側の「どこがわかりづらいかを忘れてしまっている説明」の余白を頑張って埋めようにも、量が量なので追いつけない。相槌も面倒くさくなってくる。その都度質問による補完を試みるが、きちんとマニュアル化してくれと思う。二年前のマニュアルしかないので、勝手が若干違う。Fucked up...。休みたい。


休みたい、といったところで次の休みは月曜日。これはもう決定している。本当は土・日・水と休みたいところなのだ。今日は土曜日。休みじゃない。明日は日曜日。休みじゃない。


8時~17時とか、9時~18時で仕事を終わらせ、足の遅くなった夕暮れのなか帰りたい。部屋についたら窓を開け、夜の気配を感じながら炭酸飲料をがぶ飲みしたい。あの本でも読もうかな。気になる映画もあるんだった。シャツの襟をウタマロ石鹸でキレイにして、洗濯機に突っ込みながら、買い物もしなきゃと考える。


土日が休みだから、どちらかをダラダラと過ごすのもありだろう。もう一日あるのだから、そんな気分を後ろ盾にしてふらっと遠くへ出かけてみるのもいいかもしれない。行ったことのない街ばかりだ。それっぽい路地裏を歩いて、だれも見ていないのに気取ってみたりしたい。


昨日のことだけど、遅番終わりでなかなか寝つけない真夜中に、TBSラジオバナナムーンGOLDを流していた。そこでふと森山直太朗の『出世しちゃったみたいだね』という曲が流れて、僕はすっかりうわ~となってしまったのだ。かつては共に青春を浪費していた友達と久々にあった人の歌で、身なりや態度が板についたそいつに対して「出世しちゃったみたいだね」とひたすら思う歌詞が、飄々としつつ胸に迫る。


森山直太朗の『愛のテーゼ』という曲がある。恋人との日々を愛らしく綴った秋の空気ただよう最高の曲なのだけど、その歌詞の中で「僕」は「君」をパラダイスに行こうと誘う。そこで日がな優雅にお茶でもしようとか言っている。最後の最後には、取ってつけたようにエステもしようと言ってその曲は終わる。この曲を初めて聴いた高校生の僕は、その最後の一言を照れ隠しだととった。でもエステ、いいよね。パラダイスに言って、日がな優雅にお茶を飲むなら、エステも加えるに決まっている。いつか消えてなくなるんだから、あれこれ詰め込んだっていいのだ。

 


遅番に行ってきます。

 

 

 

 

 

A Man of Great Strength

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Excelに強くなりたい。使いこなせれば便利に決まっているくせに、Excelを頑張るのはダサいという、どこで植え付けられたのかもわからない偏見に自分の足を引っ張られている。さっさと作ってしまえばいい簡単な表でもたついていては、定時で帰ることが出来ない。


Illustratorにも強くなりたい。職場で使う必要があるからだ。さっさと終わらせて定時で帰る。短縮できる時間なんて山ほどあるのに、もたついて定時をどんどん過ぎてしまう。いまはIllustratorが得意な人に全部任せて帰るという必殺技を使っているが、いつか「おかしくないですか?」と言われそうなので、それまでには準備を進めておきたい。


Photoshopにも強くなりたい。以下、Illustratorと同じ。


ポケモンカードに強くなりたい。ここ最近は強化拡張パックを買ったりしつつも、デッキの改造は放置したままだったりする。そもそもバトルする相手がいない。『オールド・ボーイ』の主人公オ・デスは監禁生活中の自主トレだけで暴力の獣と化したが、僕も自室でのイメトレだけでモンスタープレイヤーになるしかないのだろうか。YouTubeのバトル動画を見漁って勉強するぞ。オ・デスもテレビでボクシングの試合を観ていたし。


喧嘩に強くなりたい。実践する機会の有無が重要なのではなく、なにかみっともない失敗をやらかしても「でも僕は喧嘩が強いので」と思うことで、自尊心を守れる(?)からだ。「大変、申し訳ございませんでした」←(でも喧嘩は強い)。「以後、このようなことがないよう努めさせていただきます」←(喧嘩が強いにもかかわらず)。ちなみに理想とする喧嘩の強さは、打撃系ではなくもっぱら寝技系。YouTubeで勉強するぞ。


前日の夜に強くなりたい。僕は翌日のことを考えることで、フライング・ストレスを喰らうことがとにかく多い。背を丸くする自分の姿しか浮かんでこず、まだ寝てもいないのに起床が怖くなる。まだ起きてもいないことで疲れていては心がいくつあっても足りない。現にいまは心がぜんぜん足りていない。クラウドみたいにどこか別の場所に容量を借りて、心配事をぜんぶ詰め込んでおきたい。


休日希望の主張に強くなりたい。いよいよ来週は『アベンジャーズ/エンドゲーム』が公開される。楽しみだけど、公開日である26日(金)~日曜日までガッツリ仕事なので、初日はおろかしばらくのあいだ鑑賞することが難しそうだ。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』や『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』なんてTOHOシネマズ新宿の最速上映に足を運んでいたというのに(無職だったため)。

 


暖かい季節がやってまいりました。


リュックの底まで手を突っ込むと、よくわからない砂が入っています。

 

 

 

 

最愛の言葉

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疲れているのかいないのか、もうよくわからない。よくわからない時点で疲れているうちに入るのだと思う。舞城王太郎が翻訳したトム・ジョーンズの『コールド・スナップ』という短編は、「クソったれのボケってなもんだ」という一文から始まる。クソったれのボケってなもんだ。元も子もないくらい本当で、最高だ。

 

ここ何日も労働に一日の大半を支配されていたのでもうその話ばかりになってしまうけど、こんな日々に慣れてしまったいつの日かのためにここに記しておく必要があると思った。なかったことには決してさせない。まず、今年度に入って人がかなり減った。円満な退職もあったが、こんなとこやってられないと長年勤めていた人が急にいなくなったりもした。とにかく人が足りない。だから一人あたりの業務量がドスンと増えた。みんながめちゃくちゃピリついている。とにかくこの空気が悪い。空気が悪いのでコミュニケーションが減少する。怒りを孕んでいる人に声をかけるのは、野生の本能に反する行為である。そんな職場で連日、長時間拘束されていると「クソったれのボケってなもんだ」と思わずにはいられない。人、増えてほしい。どうか大勢の人が入ってきて、業務を分けあい、落ち着いた気持ちで健やかに過ごせるようになるといい。

 

そんなこんなでようやく休みにたどり着いた。昨日の退勤直後から最高の気分だった。日高屋に言って生ビールの中ジョッキを飲んだ。いま日高屋はオールタイムハッピーアワー料金というとんでもない試みをしている。290円で生が飲めるので、中華そばを大盛り無料券で大盛りにして注文した。飲みの帰りらしいおっさん集団や、声のでかい大学生軍団もいた。翌日も仕事だったら、本当にイライラしていたのかもしれないが、「日高屋って感じだな」とむしろ心地よく思った。

 

帰りにセブンに寄って缶チューハイを買って部屋で飲んでいると、もうなにもしたくなくなった。たくさん寝るぞ!とベッドに潜り込んですぐに寝た。

 

夢でも仕事をしていたが、クレーマー・ババア・トリオに絡まれ他の仕事がまったく進まなかったので堪忍袋の緒が切れて怒鳴り返した。結果、クビになった。一応実家の親にそのことを伝えると泣かれた。ばーか、知るかって感じだった。

 

新たな業務内容に慣れないまま、責任だけは増えていくので、一日に何度もばーか、知るかって気分になる。ばーか、知るか。僕の勤務時間の大半を支配する感情を表した完璧な言葉だ。この言葉に出会えてよかった。そんな宝物のような言葉も、休日である今日はついに最後まで浮かんでくることはなかった。今日は、これまでに数回しか訪れたことのない街を散策してみた。イオンを見つけてテンションが上がり、そこでだらだらと過ごした。叩き売られている安いノートをたくさん買ったりした。

 

明日は朝早いのでもう寝る。

 

二連休を手に入れるまで、心の底から笑うことはないだろう。

 

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